こんにちは。
なでしこリーグ2部・ディアヴォロッソ広島でプレーしながら、株式会社stakで勤務している秋庭未奈です。
前回は「悔しさの中に見えた、ほんとうの価値」について書かせていただきましたが、今回は「スポーツで学んだ、一人とみんなの両方を生かす力」というテーマで、今の私が感じていることを綴ってみたいと思います。
【孤独と向き合う時間がくれたもの】
スポーツを通してたくさんのことを学んできましたが、ふり返ってみると、「一人で戦っていた時間」こそが、今の自分の土台をつくってくれたと感じています。
今回は、個人競技とチーム競技の両方を経験してきた私が、何を学び、何を感じてきたのか。
それが今の自分にどう活きているのか、そして、これから先どう活かしていきたいのかについて書いていきます。
水泳という「孤独な競技」がくれた力
私は、もともと水泳をしていました。
水泳はコーチの存在こそありますが、基本的には“自分との戦い”。
練習も試合も、常に自分自身と向き合う時間でした。
- 自分の課題に自分で気づく
- 改善策を自分で考え、試す
- 自分にしかない癖や特徴を、自分で見抜く
この繰り返しの中で、自然と「自分のプレーを客観視する力」が身についたと思っています。
そして正直、周りは仲間というよりライバルという感覚でした。
誰かの成功を素直に喜べない時期もありましたし、常に比べられる環境に身を置いていました。
だからこそ、「誰にも頼れない状況でどう戦うか」を徹底的に考える時間になったと今では思っています。
1秒の違いで泣く世界だからこそ、私は、自然と自分と向き合うということを徹底してやってきました。
仲間と共にプレーすることで見えた別の価値
その後、サッカーというチームスポーツに出会い、私の環境は「一人で戦う」から「仲間と共に戦う」へと大きく変化していきました。
先日、かつて同じチームでプレーしていた仲間が、私のプレーを見て思ったことを連絡して来てくれました。
実は、この出来事がきっかけで、今回このブログを書こうと思ったんです。
連絡してきてくれた仲間は、私と同じポジションです。
つまり、ライバルでもあるはずなのに、私のことを思ってアドバイスをくれたことが、本当に嬉しかったです。
そのとき実感したのは、第三者からのアドバイスがもたらす気づきの大きさです。
自分一人の視野には限りがあるからこそ、周りの声にもっと耳を傾けていきたいと感じました。
- ライバルであっても、仲間である
- 自分の視点だけでは気づけないことを、他者が教えてくれる
- 競い合いながらも、支え合える関係がある
水泳のときにもアドバイスをもらう機会はありましたが、サッカーを通して、こうした関わりが増えていったと感じています。
しんどい時を共に越えた仲間の存在
サッカーを続ける中で、何度も壁にぶつかってきました。
思うようにプレーできないとき、心が折れそうなとき、悔しさで涙が止まらないとき、たくさんの苦しい状況に立って来ました。
そんなときに支えてくれたのは、同じチームでしんどい時間を乗り越えてきた仲間たちでした。
- 同じ苦しさを経験してきたからこそ、分かり合える
- 言葉にしなくても伝わる瞬間がある
- 本音で話せる相手がいるから、また前を向けることができる
一人で戦う力を育てた水泳の時間と、仲間と支え合ってきたサッカーの時間、
そのどちらもあるからこそ、今の私があると感じています。
自分を知っている人は、チームでも輝ける
個人競技で鍛えられた「自分を見る力」は、チーム競技でも大きな武器になります。
自分の状態を正しく把握できることで、「今、チームに必要なことは何か?」を冷静に考えることができます。
- 自分の感情やコンディションを理解する
- 今の自分にできることを見極める
- 自分の役割を自覚して、チームに貢献する
孤独の中で育ててきた自己理解力は、今、チームの中での「自分の役割」を見つける大きなヒントになっています。
スポーツも、仕事も通じること
「一人で戦う力」と「誰かと支え合う力」。
どちらが大切かと聞かれたら、私は迷わず「どちらも、かけがえのない力」だと答えます。
孤独に立ち向かってきた時間があったからこそ、今、仲間と笑い合える時間を心から大切にできている。
この経験は、サッカーだけでなく仕事の場面でも、生きていると感じています。
私は社会人になってから、サッカーと並行して3つの仕事を経験してきました。
それぞれの仕事はまったく違う内容でしたが、共通して言えるのは、
- 一人で考え、動く時間
- 誰かと協力して成果を出す時間
のどちらもが必要だったということです。
どちらか一方が欠けてしまうと、仕事はうまく回らない。
自分と向き合う静かな時間と、仲間と共に支え合う時間。
どちらも欠かせないからこそ、仕事もチームも機能し、力を発揮できるのだと思います。
これからも、その両方を意識して大切にしていきたいです。
ディアヴォロッソ広島について
7月5日(土)の試合を終え、リーグは現在中断期間に入っています。
全22試合中18試合を終えた時点で、私たちディアヴォロッソ広島は12チーム中9位という順位です。
この18試合は、思うように結果が出ず、苦しい時期が続きました。
応援してくださっている皆さまに、なかなか勝利という形で恩返しができていないこと、心から悔しく、申し訳なく思っています。
しかし、ここで下を向いているわけにはいきません。
次の試合は9月28日(日)のホーム戦から再開し、残り4試合。
この中断期間で、個人としてもチームとしても大きく成長し、最後まで勝ち切る姿をお見せできるよう全力で準備していきます。
また、この期間を通して、サッカーのレベルアップだけでなく、クラブとしての取り組みも進めていきます。
その一つが、8月9日(土)・10日(日)に開催する、女の子が主役になるサッカーフェスティバルです。
このフェスティバルは、選手自らが企画・運営を行う、手作りのイベント。
サッカーを通じて、子どもたちに夢や笑顔を届けたいという想いを込めて準備を進めています。
このような私たちの活動を、ひとりでも多くの方に知っていただき、応援していただけたら嬉しいです。
どうか引き続き、ディアヴォロッソ広島への温かいご声援をよろしくお願いいたします。
ディアヴォロッソ広島の公式SNSのフォロー・いいね・拡散もよろしくお願いいたします。
Instagram:https://www.instagram.com/diavorosso2023