一井美咲です!
stakに勤めながら、なでしこリーグ2部のディアヴォロッソ広島に所属し、
女子サッカー選手として活動しています。
今回は「そこにある力」というタイトルで開幕戦を通して感じたことを書いてみました。
ぜひ最後までご覧ください!
有名な一節
「本当に大切なことは、目に見えない」
この言葉は、フランスの小説『星の王子さま』に登場する有名な一節です。
開幕戦を終えた今、この言葉が心にずっと残っています。
サッカーチームというと、多くの方がまず思い浮かべるのは、ピッチの上でボールを蹴る選手たちの姿ではないかと思います。
ピッチの上で戦う選手の姿、それはもちろんチームの「顔」であり、観る人の心を動かす大切な存在です。
でも実際には、その輝かしい瞬間の裏で、たくさんの人たちが見えない力として動いてくれている。
それを改めて強く感じたのが、今回の開幕戦でした。
開幕戦というのは、私たち選手にとってもクラブにとってもただの1試合ではありません。
その日を迎えるために、実は何週間も前から、たくさんの準備が進んでいました。
試合に必要な備品の搬入、運営補助の役割分担、試合前後のタイムスケジュール、音響の確認、グッズの在庫チェックと発注など。
本当に細かな部分まで、チームスタッフはもちろん、様々な方々が準備をしてくださり、私たち選手も協力して動いていました。
当日ピッチに立てなかったベンチ外メンバーも、「今の自分にできることは何か?」をそれぞれが考え、準備や運営、雰囲気づくりに尽力してくれていました。
こうした一つひとつの行動が重なり、積み重なって、あの日の「開幕戦」が出来上がっていたのだと感じています。
目に見えない支えがあるからこそ
試合の日、ピッチに立つ選手の姿は本当に印象的だったと思います。
でも、その選手たちが最大限の力を出せたのは、表には見えないたくさんの支えがあったからです。
試合後、私はある医療スタッフの方と会話をする機会がありました。
その方は野球経験者で、肩や肘のケアを専門とされていました。
今回、サッカーという新たな競技にも関わりたいと、事前に足首のテーピングを何度も練習して、知識を深めてくださったそうです。
「サッカーは足首のケガが多いって聞いたので、実際の現場で使えるように準備してきました」と嬉しそうにお話してくださりました。
その日の試合では、幸い大きなケガは起こりませんでしたが、それでも「医務室から試合を見ていましたが、とても面白かったです」と話してくださりました。
出番がなくても、そこに備えとして存在してくれている人がいること。
それだけで、選手にとってはとても心強く、安心して試合に集中することができます。
そんな安心をつくってくれていることも、間違いなく「見えない力」のひとつです。
それぞれの場所で、それぞれの役割を
試合当日、誰もが自然に自分の役割をこなし、全体が一つの流れとして機能していました。
会場の準備、入場の案内、物販の販売、受付、配信の準備…
どれ一つ欠けても、スムーズな試合運営は難しかったはずです。
それを、当たり前のように、責任を持って行ってくださっていました。
何も言わなくても、当日、予定どおりにすべてが進んでいく。
ディアヴォロッソ広島を支えてくれているのは、選手だけではありません。
スタッフの方々、医療チーム、ボランティアの皆さま、地域の方々、スポンサー企業の皆さま、そしてサポーターの皆さま。
会場に来てくださった方、配信を通して応援してくださった方、SNSで声援を送ってくださった方、すべての皆さまが「チームの一員」です。
誰かひとりが頑張るだけではなく、みんながそれぞれの場所で、自分の力を発揮すること。
それが、本当のチームなのだと、開幕戦を通じて実感しました。
最後に
ディアヴォロッソ広島というクラブは、まだまだ成長途中です。
足りない部分も、改善すべき点も、たくさんあります。
それでも、試合やSNSを通して声援を送ってくださる方々、行動でチームを支えてくださっている方々がたくさんいます。
その存在がある限り、私たちは何度でも立ち上がり、前に進むことができます。
「気づかれない努力」「小さな準備」「静かな行動」など、そうしたひとつひとつが、私たちのチームを動かしています。
派手ではなくても、それがあるからこそ、ディアヴォロッソ広島は成り立っています。
これからも、感謝の気持ちを忘れずに、一歩ずつ着実に、1部昇格に向けて進んでいきたいと思います。
引き続き、ディアヴォロッソ広島をよろしくお願いいたします!
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