こんにちは。エンジニアの上本です。
この度、2月10日に開催されたエンジニアイベント「YAPC::Hiroshima」に参加してきました。(stak, Inc.はご当地スポンサーとして、協賛させていただいていました。)
このような大きなカンファレンスは2022年のPHP Conference依頼ですので、およそ1年半振り、YAPCへは初の参加でした。
会場では界隈を引っ張っている方々のトークが聞けて気づきが得られ、懇親会では直接話しをさせてもらったりと有意義な時間となりました。
私が聞いたセッションと、その中で感じたことを書いていきます。
参加セッション
- コミュニティとともに生きる – キャリアの螺旋と人生を変えた瞬間 (曽根壮大さん)
- 経営・意思・エンジニアリング (松本勇気さん)
- Amazon ECSで好きなだけ検証環境を起動できるOSSの設計・実装・運用(藤原俊一郎さん)
- 理解容易性と変更容易性を支える自動テスト戦略 (和田卓人さん)
- PerlでつくるフルスクラッチWebAuthn/パスキー認証(macopyさん)
- 平成のエンジニアから令和のエンジニアへの遺言〜技術情報を伝達する手段の変遷〜
- キーノート(杜甫々さん)
コミュニティとともに生きる – キャリアの螺旋と人生を変えた瞬間
最初はそーだいさんのセッションから。
20代前半にコミュニティに参加して勇気を出して話しかけたことをきっかけに、多くの方とのつながりを得て今の自分があるのだと。
「忙しかったり、人生のタイミングなどで変化があってあまりコミュニティ活動ができていなかったりしても、それが落ち着いたら参加すればいいんだよ」という話が今の自分に刺さりました。
自分のために学びに出ることがなくなっていて少し億劫に感じていたけれど、また活動を再開しようと思えたと同時に、こうやって毎年イベントを開催してくださるコミュニティの方に感謝です。
月に1度開催しているCoderDojo紙屋町も、子どもたちがふらっと参加して楽しめる、そして今度はメンターとして参加する。自分もそんな場を作りたいですね。
経営・意思・エンジニアリング
続いてはLayerXのCTO松本勇気さんのセッション。
経営をエンジニアリングの延長として捉え、「
システム監視と経営管理とか似てるよね」と。「事業と組織と技術の3つの要素、それらとお客様・仲間・投資家・社会の4つの制約があり、その成約の中でパーツを組み合わせると考えるとエンジニアリングそのものじゃないですか。」といったように、自分の考えやすいフィールドに置き換えながら紐解いていくことが重要なのだと。
今後の考え方の一つとして、早速実践してみたいと思います。
LaylerXさんは、あらたまさんが別のセッションでEMについて話されていたようです。
(その時間はt_wadaさんのセッションを聞いていたので、Youtube公開を楽しみにしておきます。)
Amazon ECSで好きなだけ検証環境を起動できるOSSの設計・実装・運用
3つ目のセッションは、面白法人カヤックの藤原さんによるセッション。
弊社では基本的にインフラ(バックエンド)はAWSのECSを利用しており、そのデプロイで藤原さんが作成されたOSSのecspressoにいつもお世話になっています。
今回のセッションは「mirage-ecs」という動作確認用のサーバ環境を、サーバサイドエンジニアでなくても簡単に立ち上げられるというツールの制作背景やデモンストレーションでした。
詳しい説明は面白法人カヤックさんのエンジニアブログで紹介されていました。
これがまぁなんと便利なことか、DBなどはひと工夫必要ですが、とても簡単にブランチごとの環境を立てたり、潰したりが行えるんです。
「あの機能の確認用環境を作ってー」、「クライアントさんの確認環境を用意して!」、「サーバリソース無いんだけど、これ潰しちゃって大丈夫?」みたいな問題がオール解決。
前職は特にこの問題がてんこ盛りでしたので、もっと早く出会いたかったなぁ。
キーノート
その後、t_wadaさん、macopyさん、パネルディスカッションと続き、最後は杜甫々(とほほ)さん。
杜甫々さん!
幼き日より、気づけば画面に映っているあの「とほほの〇〇入門」の杜甫々さんです。
1996年から運営されていて、今では〇〇がこんなにも。。もう活ける伝説ですね。
プログラミング関係以外にも、仏教や点字など、気になったら何でも調べてアウトプットする。
「続ける秘訣は?」の質問には、「好きでやっているから、特別頑張っているなんてことは無い。飽きたらやめるだけ。」とおっしゃられていました。
好きこそものの上手なれを、まさに体現されておられました。
セッションを終えて
各セッションでは気付きや新しい情報を得ることが出来ましたが、本番は懇親会です!
ビール片手に登壇者や他の参加者さんとオフラインだからこそ出来る裏話や、製品について「こんな機能あったら便利だよね」など語り楽しい時間でした。
最近は勉強会への参加も足が遠のいていましたが、これを機に色々足を運んでみようと思います!
ブログを書くまでがYAPC!
以上、私のYAPC::Hiroshimaでした。