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2023年5月25日 投稿:swing16o

コンビニエンスストア(コンビニ)の歴史とマーケット

順風満帆(じゅんぷうまんぱん)
→ 物事が順調に、好都合に進むことのたとえ。

好都合という言葉を英語に置き換えると、Convenienceとなる。

そして、Convenience(コンビニエンス)という言葉を聞いて日本人がすぐに連想する言葉はコンビニエンスストア、つまりコンビニではないだろうか。

ということで、コンビニの歴史とマーケットについてまとめていこう。

コンビニ(コンビニエンスストア)の歴史

まず、コンビニ(コンビニエンスストア)は、日本を起源とする小売業の形態だということを書いておこう。

そして、コンビニの起源は、1970年代の日本にまで遡る。

その当時、スーパーマーケットなどの大型店舗はまだ一般的ではなかった。

そのため、消費者は日用品や食料品を購入するためには、専門店や小さな零細店舗を巡回する必要があったという背景がある。

このような状況の中、1974年に7-Eleven(セブン-イレブン)が日本で最初のコンビニをオープンした。

冒頭にコンビニは日本を起源とする小売業だと述べたが、セブン-イレブンはアメリカ合衆国の企業で、日本での事業展開を開始したことでコンビニ業態が拡がったという経緯がある。

そんなセブン-イレブンは24時間営業や多様な商品ラインナップなどの特徴を持ち、利便性の高い店舗運営を実現した。

そして、セブン-イレブンの成功を受けて、他の企業も次々とコンビニチェーンを展開していくのである。

ローソン、ファミリーマート、サークルKなどがその代表的な例だ。

これらの企業は、店舗数の増加や商品の充実、サービスの向上などを通じて競争を繰り広げた。

時系列で見ると、1980年代にコンビニエンスストア業界は急速に成長した。

その要因の1つは、バブル景気による経済の好況であり、人々の生活スタイルが変化したことにあるといわれている。

また、コンビニは都市部や交通の便が良い場所に多く出店し、駅やビルの近くなどで利便性を提供した。

その後、1990年代以降にコンビニエンスストア業界はさらに発展した。

多様な商品の取り扱いやサービスの拡充、飲食メニューの充実など、顧客ニーズに合わせた取り組みが行われたからである。

さらに、ATMやコピー機、インターネットカフェなど、店舗内で様々なサービスが加わり、現在もアップデートが行われているのが実態だ。

コンビニエンスストア(コンビニ)の現在地

現在では、コンビニは日本だけでなく、世界各国に拡がっている。

それを牽引しているのが日本のコンビニチェーンで、海外展開を行い、アジアや北米、ヨーロッパなどで多くの店舗を展開している。

具体的な例としては、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートが海外展開を積極的に行っており、中国、韓国、タイ、アメリカなどで広く知られている。

そして、コンビニエンスストア(コンビニ)の成功の要因としては、下記のような特徴が挙げられる。

1)24時間営業

コンビニは多くが24時間営業を行っており、いつでも必要な商品を手に入れることができる。

これは忙しい現代社会において、多忙な働き方や時間の制約のある消費者にとって大きな利点となるわけだ。

2)幅広い商品ラインナップ

コンビニでは、食料品、飲料、アルコール、雑貨、日用品、新聞や雑誌など、さまざまな商品を取り扱っている。

また、弁当やおにぎり、サンドイッチなどの即席食品も充実しており、食事を済ませる場としても利用されている。

新商品の開発スピードや展開も年々はやくなっている傾向がある。

3)便利な場所

コンビニは都市部や交通の便が良い場所に多く出店している。

駅やバス停、学校やオフィスの近くなど、多くの人が利用しやすい場所に店舗を構えている。

4)迅速なサービス

コンビニでは、レジ待ち時間の短縮やセルフサービスの導入など、迅速なサービス提供に力を入れている。

また、最近ではスマートフォンやICカードを利用したキャッシュレス決済も普及しており、よりスムーズな支払いが可能だ。

そして、コンビニエンスストアは、日本の小売業界において非常に重要な役割を果たしている。

多機能で利便性の高い店舗形態として、多くの人々に利用されていることから、今後も様々サービスや商品の充実が進んでいくだろうと予想されている。

世界のコンビニ業界マップ

世界にある正確な数値を提供することは難しいが、今やコンビニエンスストアは世界中に非常に多く存在している。

特に日本、アメリカ、中国を中心に、数多くのコンビニチェーンが展開されている。

日本では、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどの主要なコンビニチェーンが数千店舗以上を運営している。

また、日本国内にはさまざまな地域や小規模なコンビニチェーンも存在しているのと同様に世界でも様々なコンビニが展開されている。

例えば、アメリカでも、7-Elevenをはじめとするコンビニチェーンが広く普及しており、数万店舗以上が存在している。

一方で、他にもWawa、Circle K、Speedwayなど、地域によって人気のあるコンビニチェーンがある。

中国では、Alibaba GroupのHema Fresh、JD.comの7Freshなどの新たな形態のコンビニエンスストアが登場している。

それから、ローソンやセブン-イレブンも積極的に中国市場に進出し、数千店舗以上を展開している。

さらに他の国々でも続々とコンビニチェーンが普及しており、多くの店舗が営業をしているのが現在の世界のコンビニ業界だ。

そして、これも日本と同様だが、駅や観光地、学校やオフィスの周辺など、人々の利便性が高い場所に出店している。

総じて言えることは、コンビニエンスストアは世界的に拡がっており、その数は非常に多いということだ。

各国のコンビニチェーンが競争を繰り広げながら、その国に合わせた様々サービスや商品を提供しているのである。

世界No.1のコンビニチェーン

世界No.1のコンビニチェーンは、7-Eleven(セブン-イレブン)だ。

上述したが、セブン-イレブンはアメリカの企業であり、現在は日本のイトーヨーカ堂と合弁会社として運営されている。

セブン-イレブンは世界各国に展開し、数十ヶ国で数万店舗以上を展開している。

特にアジア地域では非常に強力なプレゼンスを持っており、日本、台湾、タイ、韓国、フィリピンなどで幅広い店舗網を展開している。

そんなセブン-イレブンの成功の要因としては、24時間営業や幅広い商品ラインナップ、迅速なサービスを牽引してきたことだ。

また、経営ノウハウやフランチャイズシステムの確立なども大きな要素となっている。

とはいえ、コンビニエンスストア業界は競争が激しく、他のコンビニチェーンも大きな存在感を持っているのも事実だ。

具体的には、Lawson(ローソン)、FamilyMart(ファミリーマート)、Domino’s Pizza(ドミノ・ピザ)などが国内外で知名度と店舗数の面で競い合っている。

つまり、コンビニエンスストアの世界No.1はセブン-イレブンだという事実はあるが、競争状況や各国の地域的な特性によって、地域ごとに異なる事例も存在しているのが現状だ。

日本のコンビニのシェアと店舗数

2021年現在、日本のコンビニエンスストア市場における主要なチェーンのシェアと店舗数は下記のとおりだ。

1)Seven-Eleven(セブン-イレブン)

シェア:約47.5%(2020年度)

店舗数:約21,000店舗以上

2)Lawson(ローソン)

シェア:約34.7%(2020年度)

店舗数:約15,000店舗以上

3)FamilyMart(ファミリーマート)

シェア:約16.5%(2020年度)

店舗数:約16,000店舗以上

これらの3つの主要なコンビニチェーンが市場の大部分を占めており、日本全国に数多くの店舗を展開しているのが実態となっている。

日本のコンビニエンスストア市場

まず、日本のコンビニエンスストア業界は非常に大きなマーケットだといえる。

2020年度の統計によると、日本国内のコンビニエンスストアの総売上高は約12兆8,000億円(約1,170億ドル)に達している。

この売上高は、日本の小売業界全体における重要なシェアを占めており、食品・飲料小売市場の約35%を占めている。

また、コンビニエンスストアの店舗数も非常に多く、日本全国に約5万店以上のコンビニエンスストアが存在している。

何度もくり返しになるが、これらの店舗は都市部から地方まで幅広く展開され、消費者に手軽で便利な買い物環境を提供しているのは書くまでもないだろう。

それから、コンビニエンスストアは、24時間営業、多機能化、多様な商品ラインナップなどの特徴を持ち、日本の忙しい現代社会において重要な役割を果たしているのも周知の事実だ。

昨今では、外国人観光客にも人気があり、訪日外国人旅行者の増加に伴い、外国人向けのサービスや商品も充実させている。

さらに、コンビニエンスストア業界はフランチャイズ制度を活用して拡大しており、多くの独立経営者がコンビニエンスストアを経営しているのも上述したとおりだ。

これらの要素から理解できるとおり、日本のコンビニエンスストア業界は非常に大きなマーケットであり、日本の小売業界において重要な位置を占めている。

消費者の需要の多様化や生活様式の変化に対応しながら、コンビニエンスストアはさらなる成長を遂げているのである。

まとめ

コンビニに行けば、とりあえずなんでもあるので手に入れることができるというのは、日本人であれば当たり前になっているのが現状だろう。

とはいえ、都心部でなくても、ちょっとした田舎であってもコンビニは存在していて、24時間いつでも駆け込めるというのは、改めて純粋にスゴいことだと思わないだろうか。

そんな現状があるのは、各コンビニチェーンが競っているからこそ、クオリティの高い商品とサービスが提供されているからである。

便利の裏側には必ず企業努力があることを忘れてはいけない。

 

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植田 振一郎 Twitter

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