春宵一刻(しゅんしょういっこく)
→ 春の夜は趣深く、その一刻はなにものにもかえがたい価値があること。
stak, Inc. はいい感じに新陳代謝が行われているという自負がある。
多くの人は、ChatGPTを始めとするAIの台頭がなにを意味しているのか理解していない。
なんとなくAIに触れていることで理解している人もいるようだが、AIXの流れは止められない。
AIXという概念
私の貴重な情報収集源の1つに中島 聡(ナカシマ サトシ)さんのメルマガがある。
最近のメルマガでの注目の概念が、AIXだ。
AIXとは、AI Transformationの略称で、世の中はDigital Transformation(DX)の次のフェーズである、AI Transformation(AIX)の時代に突入したというのである。
誰もが、AIを使いこなす側になるための勉強をする必要があるというのだが、私も完全に同意できる概念だ。
多くのところで耳にする内容なのだが、PCの登場、インターネットの登場に匹敵するインパクトを持った、AIXがまさに起きている。
くり返しになるが、AIを使いこなすことができない人は必然的に弱者側に回ってしまう。
これは脅しでもなんでもなく、仕方のないことだ。
それだけ、様々なことがグローバルに加速度的に変化している。
そこに気がついていない人があまりにも多い。
価値という概念
私は、ずっと一貫して主張していることがある。
それは、苦手なことを克服する時間は無駄であること、そんなことをする暇があったら、自分の得意なことを伸ばす時間を割くようにというものだ。
それによって、自分自身の価値を上げていくことが重要だということを頻繁に主張している。
となると、必然的に時間が最重要プライオリティになる。
この循環が理解できない人は、ずっと納得のいかない人生を送り続けるだろう。
誰かのせいにたり、環境のせいにして、自分の価値がどこにあるのかを全く理解していない。
そして、悲しいかな、世の中はそんな人たちで溢れている。
要するに、なにも考えて生きていない人が大半だということだ。
誤解してもらいたくないのだが、私はそういう人たちを否定するつもりはさらさらないことも同時に頻繁に主張している。
生き方を選ぶのは自分自身であって、どこでなにが起ころうが、最終的な現在地は自分の責任でたどり着いた場所だ。
そこに正解も不正解もなく、ただただ自分が納得しているかしていないかだと思っている。
それにも関わらず、くすぶっている人が多いと感じるのは、結局、なにも考えて生きていないからである。
楽な方向に流れることに対しても否定するつもりはないが、なにも考えて生きていないのに、全てを欲している人が多い。
ハッキリ言わせてもらうが、そんなに都合よく物事が進むはずがない。
価値を出せる人と出せない人の差
上述したとおり、価値という概念と向き合っていない人が世の中の大半だということが大前提で書き進めていく。
価値という概念を理解している人とそうでいない人はどうして生まれてしまうのか。
その結論が私には出ている。
それは、自分自身を律することができないからである。
当たり前だが、24時間365日全ての時間において自分を律する必要などない。
どこかのタイミングでいいから、自分でとことんやり切ったという経験が1つもない人のことを言っている。
自分に甘くても別に構わない。
というか、所詮、人なんで自分に甘い生き物で、私もその1人だ。
けれども、どこかで負けたくないという気持ちが働いて、少しでも自分の理想や夢や目標に向かうという覚悟を決めた人は価値の概念を理解している。
自分がなにものなのか知りたければ、自分の価値がどこにあるのか知りたければ、まずはそこからだ。
そんなことを微塵もしたことがない人にチャンスなど来るはずがない。
いや、仮に来たとしても気づくはずがない。
AIの台頭について
なぜ、私がここまで警鐘を鳴らしているのか。
冒頭に書いたとおり、AIの台頭は、現代の技術革新の中でも最も注目されているトピックの1つで、その影響は絶大だ。
もはや説明するまでもないが、AI(人工知能)は、コンピューターシステムやソフトウェアに組み込まれた知識や学習能力を備えたシステムを指す。
AIの進化により、様々な業界や日常生活のさまざまな側面で大きな影響を与えているのも書く必要がないくらい当たり前になっている。
そんなAIの台頭にはいくつかの要因がある。
まず第一に、コンピューターパワーの向上だ。
近年、コンピュータープロセッサーの性能が向上し、大規模な計算やデータ処理が可能になった。
これにより、AIシステムはより高度なタスクに取り組むことができるようになったわけだ。
第二に、データの利用可能性と品質の向上が挙げられる。
インターネットの普及やセンサーテクノロジーの進歩により、膨大な量のデータが利用可能になった。
AIはこのデータを学習し、パターンや傾向を抽出することができる。
また、クラウドコンピューティングの台頭により、大量のデータを処理するためのリソースが容易にアクセス可能になった。
さらに、機械学習や深層学習などのAIアルゴリズムの進歩もAIの台頭に寄与している。
これらのアルゴリズムは、データから自動的にパターンを抽出し、予測や意思決定を行う能力を持つAIモデルを構築することができる。
そして、自然言語処理や画像認識などの分野でも大きな進歩があり、AIシステムは人間に近いレベルでのタスク実行が可能になった。
AIの台頭が与えている影響
AIの台頭は様々な分野に影響を与えている。
例えば、自動運転車やロボットの開発により、交通や製造業における効率性が向上した。
医療分野では、AIは診断や治療計画の支援に活用されており、より正確で迅速な医療サービスが提供されている。
金融業界では、AIは大量のデータを解析して市場のトレンドや予測を行い、取引戦略の改善やリスク管理の向上に役立てられている。
また、AIは顧客サービスの自動化や詐欺検知の強化など、様々な業務領域で活用されている。
流通業界では、AIは需要予測や在庫管理の最適化に役立つ。
顧客の嗜好や購買パターンを分析し、個別のマーケティング施策を提供することも可能だ。
さらに、物流や配送の効率化にもAIが活用されており、ルート最適化や配送スケジュールの最適化に貢献している。
エネルギー業界では、AIは電力需要の予測やエネルギー供給の最適化に使用されている。
AIシステムは、天候予測や消費パターンの分析を通じて、電力ネットワークの安定性や効率性を向上させることも可能だ。
さらに、教育、エンターテイメント、クリエイティブ業界でもAIの活用が進んでいる。
教育分野では、個別の学習プランや教材の提供、学習者の進捗管理などにAIが活用されている。
エンターテイメント業界では、AIは映画や音楽の制作や推薦システムの向上に貢献している。
また、クリエイティブなタスクにおいても、AIがアシストするツールやプラットフォームが登場している。
AIの台頭は、生活やビジネスの様々な側面において革新的な変化をもたらしていることは、もはや紛れもない事実だということを改めて認識しておきたい。
シンギュラリティという概念
もう1つ、既にずっと前から議論されている概念だが、シンギュラリティという概念にも改めて注目しておきたい。
知らなかった人は必ずインプットしておいた方がいい。
Singularity(シンギュラリティ)とは、AIやテクノロジーの進化が指数関数的に加速し、人間の知性や能力を超える段階を指す概念だ。
この概念は、数学者で作家のヴァーナー・ヴィンジが1980年代に提唱したものだ。
具体的には、シンギュラリティでは、AIが自己進化や自己学習を行い、人間の知性や能力を超越するようになるとされている。
これにより、AIが自律的に進化し、新たな技術や知識を創造し続ける可能性が生まれると考えられている。
そして、シンギュラリティの概念について、具体的な時間枠や予測は困難だということも理解しておきたい。
一部の予測では、シンギュラリティは本世紀中に到来する可能性があるとされているが、確実な予測はできない。
それは、シンギュラリティの到来には、さまざまな展望や意見が存在するからである。
一部の考えでは、シンギュラリティは人類にとって前進的な進化をもたらし、疾病の治療やエネルギー問題の解決などの重大な問題を解決する手段となると主張している。
一方で、シンギュラリティには潜在的なリスクや懸念も存在している。
例えば、AIが人間を支配したり、倫理的な問題を解決できないような状況が発生する可能性がある。
そのため、シンギュラリティに関する倫理的な視点や社会的なディスカッションが重要とされているわけだ。
現時点では、シンギュラリティの到来やその具体的な影響については未知の領域だ。
ところが、AIやテクノロジーの進化は急速に進んでおり、今後も継続的な研究と議論が重要なのである。
人間がAIと共存し、持続可能な未来を築くためには、適切な倫理と規制、技術の監視が必要とされているのが現状だ。
まとめ
シンギュラリティの予測は難しいと書いてきたものの、想像しているよりもはやく訪れることは最期に断言しておく。
簡単に言うと、AIとの共存せざるを得ないタイミングは既に来ていて、AIが人間をある意味で支配する時代が目の前に来ているというわけだ。
それは抗っても意味のないことで、必ずそういう世界になる。
肝心なことは、自分がわからないことに対して下手に不安を覚えて混乱するのではなく、どの立ち位置にいれば勝てるのか冷静に見極めることだ。
そして、自分の価値を出せる側でいるか、出せない側で生涯を終えるかは、あなた自身が決めることだ。
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