秋天一碧(しゅうてんいっぺき)
→ 青一色の雲ひとつない秋の空。
青一色といっても、青は一色ではない。
青色といっても実際には無限に近い種類の青色が存在している。
- シアン:青と緑を混ぜたような明るい青色でCMYKカラーモデルのC(シアン)成分が高い色
- スカイブルー:空の青色を表現したような明るい淡い青色
- ネイビーブルー:濃い青色で海軍の制服に使われることから名付けられた色
- ロイヤルブルー:鮮やかで濃い青色でイギリスの王室の紋章にも使われる色
- アクアマリン:青緑色の色合いを持つ淡い青色
- ターコイズ:緑色がかった青色
青色の種類をザッと挙げてみただけでもこれだけある。
ということで、今回はデザインのカテゴリに近いテーマについて書いていこう。
そもそも色が違って見える理由
なぜ色が違って見えるのか、そのことでキレイだとか汚いとか判断できるのか、不思議に思ったことはないだろうか。
結論、色が違って見えるのは、人間の目の働きによるものだ。
ロジックを説明していくと、まず人間の目は、光の波長によって色を感じ取ることができる。
それから、光は物体にあたって反射されたり、透過したりすることで、人間の目に届く。
ところが、人間の目には、光の波長を感じ取るために感受性の異なる細胞が複数あり、それぞれの細胞が反応する範囲に重なりがある。
そのため、同じ色でも微妙に異なる感じ方をすることがあるというわけだ。
また、人間の目の感受性には個人差があり、同じ色でも人によって感じ方が異なることがある。
さらに、光の強さや周囲の明るさ、物体の質感や表面の反射度、色の組み合わせや周囲の色などによっても、同じ色でも異なる印象を与えることがある。
このように、色が違って見えるのは、光の波長を感じ取る人間の目の働きによるものであり、個人差や周囲の条件によっても異なる印象を与えるためだ。
最も多く見えるカラーの種類
となると、どの色が最も多く見えるのか気になったという人も多いはずだ。
その答えを結論から言うと、明確な統計データが存在しないため一概には言えないということになる。
ただし、一般的には、青、緑、赤が多いとされている。
これらの色は、人間の目に最も敏感な赤色、緑色、青色の3原色であり、多くの色の混合や表現に利用されるためだというのが理由だ。
また、これらの色は自然界でも多く見られ、人々の文化や感性にも深く根ざした色であるため、広く使用される傾向がある。
とはいえ、カラーの種類には多様性があり、人々の好みや用途によって異なるカラーが好まれることも当然ある。
また、時代やトレンドによってもカラーの使用傾向は変化するため、最も多いカラーの種類は常に変動していると言えるのが最も多く見える色についての回答になる。
一色のパターンの種類
改めて、一色のパターンの種類について書いておくが、一色のパターンには、無限に近い種類が存在する。
色相、彩度、明度、色の濃淡やグラデーション、質感や柄など、様々な要素が組み合わさって、異なる見た目の一色のパターンを作り出すことができる。
例えば、赤色の一色のパターンを作る場合でも、明るさや鮮やかさ、赤みの強さ、質感、柄などによって、数多くの種類がある。
また、コンピュータグラフィックスにおいては、数学的なアルゴリズムやランダム性を用いたプログラムによって、自動的に大量の一色のパターンを生成することも可能だ。
さらに、印刷やテキスタイル、Webデザインなどの分野では、パターンの種類を増やすために、一色に複数の色を使ったグラデーションや、同じ色でも異なる質感や柄を加えたパターンなども使われる。
そのため、一色のパターンの種類は、無限に近いといえる。
なぜ一色のパターンの種類について改めて書いたのかというと、ここからデザインの部分に繋げるためだ。
というのも、無限に近い色があるとなると、どの色を使えばいいのか迷うという問題が出てくる。
そこで、デザインの世界ではカラーコードというものを用いる。
今さら聞けないカラーコードってなぁに?
ということで、カラーコードについて説明しよう。
カラーコードとは、HTML、CSS、グラフィックデザイン、印刷などの分野で使用される、色を表現するためのコードのことをいう。
また、カラーコードは、赤、緑、青の3つの値を使って、その色を表す。
そして、カラーコードのパターンは、RGB、HEX、HSL、CMYKなど、いくつかの種類がある。
ただし、それぞれの種類においても、色を表現するためのバリエーションは多岐に渡る。
RGBカラーコードの場合、それぞれの色成分が0から255までの数値で表されるため、約1,600万通りの色を表現することができる。
また、HEXカラーコードの場合、6桁の16進数を使って表現されるため、約1億6,700万通りの色を表現することができる。
HSLカラーコードやCMYKカラーコードの場合も、色相、彩度、明度、シアン、マゼンタ、イエロー、キーの値を変化させることで、多くの色を表現することができる。
つまり、カラーコードには非常に多くのパターンが存在し、デザインにおいて自由自在に色を選ぶことができるというわけだ。
ということで、主要4種のカラーコードについて取りまとめておこう。
RGBカラーコード
RGBカラーコードは、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの色成分からなる数字の組み合わせで表される。
それぞれの色成分には0から255までの数値が割り当てられ、それらの組み合わせであらゆる色を表現することができる。
例えば、赤色の場合、RGB(255、0、0)と表される。
この場合、赤色の成分が最大値の255であり、緑色と青色の成分が0ということになる。
また、CSSなどのWebデザインにおいては、RGBカラーコードを”rgb()”という関数を用いて表現することもできる。
例えば、赤色を表現する場合は、”rgb(255, 0, 0)”のように表現される。
RGBカラーコードは、カラーコードの中でも非常に一般的であり、多くのデザインツールやWebアプリケーションで使用されているカラーコードだ。
HEXカラーコード
HEXカラーコードは、HTMLやCSSなどのWebデザインにおいて、色を表現するための一般的な方法の1つだ。
HEXカラーコードは、16進数を用いて、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの色成分を表現する。
HEXカラーコードは、”#”(シャープ)の後に、6桁の16進数を記述することで表される。
1桁あたり4ビットで表され、各色成分は0から255までの10進数を16進数に変換した2桁の数字で表される。
例えば、赤色を表すHEXカラーコードは、#FF0000となる。
この場合、赤色の成分は255であり、緑色と青色の成分は0ということになる。
また、3桁のHEXカラーコードが使用される場合もある。
これは、各成分を2桁の16進数に縮めたもので、例えば、#F00は、#FF0000と同じ赤色を表しているということになる。
HEXカラーコードは、Webデザインにおいて非常に一般的なカラーコードであり、多くのWebページやアプリケーションで使用されているカラーコードだ。
HSLカラーコード
HSLカラーコードは、色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Lightness)の3つの値を指定して色を表現するためのカラーコードだ。
HSLカラーコードは、Webデザインやグラフィックデザインなどでよく使用されている。
色相(Hue)は、色の種類を表す値で、0度から360度までの値で表される。
彩度(Saturation)は、色の鮮やかさを表す値で、0から100%までの値で表される。
明度(Lightness)は、色の明るさを表す値で、0から100%までの値で表される。
また、HSLカラーコードは、”hsl()”という関数を用いて表現される。
例えば、赤色を表現する場合は、”hsl(0, 100%, 50%)”のように表現される。
この場合、色相は0度であり、彩度は100%、明度は50%ということになる。
HSLカラーコードは、カラーコードの中でも直感的に理解しやすく、デザインのカラーパレットの作成や色の選定に役立つ。
それから、SassなどのCSSプリプロセッサによって、より柔軟なカラーコードとして利用されているカラーコードだ。
CMYKカラーコード
CMYKカラーコードは、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、キー(Key)の4つの色成分を指定して色を表現するためのカラーコードだ。
CMYKカラーコードは、主に印刷物や出版物などで使用されるので、プリンタのインクの色で聞いたことがある人もいるのではないだろうか。
CMYKカラーコードでは、各色成分は0から100%までの値で表され、色成分の値が高いほど濃い色になる。
シアン、マゼンタ、イエローの3つの色成分は、一般的に光の三原色とされるRGBカラーモデルの補色に対応している。
キー(Key)は、黒色を表現するための成分であり、色の深さや濃さを調整するために使用される。
CMYKカラーコードは、印刷に適した色の表現方法であり、色の出力が安定するため、プロフェッショナルな印刷には必須のカラーモデルとなっているという特徴がある。
また、RGBカラーモデルからCMYKカラーモデルに変換する場合、色の再現性に影響があるため、注意が必要となる点も併せて覚えておくといいだろう。
まとめ
デザインをするときに特に意識すべきなのは、上述したカラーコードの中で、RGBカラーコードとHEXカラーコードだ。
というのも、デザインをする際には、これらのカラーコードを正確に指定することで、意図した色を表現することができるからだ。
また、RGBカラーコードやHEXカラーコードは、カラーピッカーなどのツールを使って簡単に取得することができるため、デザイン作業を効率的に進めることができるのである。
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