狡兎良狗(こうとりょうく)
→ ずる賢いウサギが死ねば賢い犬も必要なくなるという意味から、かつて重用されていた者も、利用価値がなくなれば見捨てられるということ。
サラッと書かれている説明だが、怖っと思ってしまったのは私だけだろうか。
そして、これも不思議に思うのだが、四字熟語はなぜかウサギをずる賢いとする傾向があるようだ。
ずる賢い動物の例えとしては、キツネとかタヌキが相場のような気もするが、ウサギが槍玉にあがっている。
さて、本題に戻そう。
利用価値がなければ見捨てられるということだが、それはそうだと思うのは私だけだろうか。
正確にいうと、見捨てられるというよりは相手にされなくなるということだと思う。
価値観の違いという便利な言葉
現代社会では離婚は当たり前となっていて、なにもそれは日本だけではない。
そんな離婚のときにしばしば使われる便利な言葉がある。
それが、価値観の違いという抽象的にも関わらず、これを出せば大丈夫という伝家の宝刀的な位置づけとなっている気がする。
一方で、確かに価値観の違いは生じるだろうということは納得している部分もある。
よくよく考えて欲しい。
両親や兄弟、あるいは親族といった割と近しいとされる存在と共に、一般的には幼少期間から成人くらいまでを過ごす。
似たような環境であっても、好き嫌いが全く異なっていたり、興味を持つものも違う。
このように比較的近いとされるカテゴリであっても価値観にズレが生じるのに、全く接点のなかった他人と一緒になるのが結婚だ。
少なからず、20年前後は別々の場所で別々の環境で生活していた2人が一緒になるという契約は、冷静に考えるとかなり無理があるのである。
結婚生活を上手に続けるコツとして、お互いが妥協することを挙げる人が多いが、そりゃそうだと思う。
自分の価値観を常に押しつけていては破綻してしまう。
そんな環境に限界を迎えて離婚するわけだが、その理由は1つではないだろう。
となったときに、価値観の違いで離婚したという、ある意味で定型文化された言葉はとても便利で周りも納得するものだ。
そして、これは別に結婚や離婚に限らず、あらゆる場面で使えるものであることも理解しておきたい。
あなたにとって最重要な価値を決める
なぜ、価値観の違いという言葉が便利で重要なのか。
それは、自分にとっての価値観を明確にしておけば、無駄なコミュニケーションを避けることができるからである。
ただ、多くの人はなにも考えずに日々を過ごしているため、自分にとって重要なもの、つまり価値のあるものがなんなのかということすら考えていない。
ということで、せっかくの機会なので、あたなにとって最も重要な価値のあるものはなんなのか考えてみようではないか。
お金、仕事、家族、恋人、趣味などなど、人によって全く異なるはずだ。
本来であれば、まずこういった大きなカテゴリを決めた後にさらに自分の中で大切なものがなんなのかを把握していくことが自分の中で価値のあるものを決めていく。
ちなみに、何度も何度もくり返し主張しているが、私の中で最もプライオリティの高いものは時間だ。
つまり、時間が最も価値のあるものだという価値観と遠ければ遠い人ほど、私とは合わないということになる。
こうやって、価値観の違いを事前に潰しておけば、比較的ストレスもなくなっていくというわけだ。
以前の私は、価値観の合わないひとに対して、なんとか説得を試みようとしていた傾向が強かったが、どうにもならないことも多いことに気づかされたというか辟易しているところがある。
そうなると、私にとって最も価値のある時間を無駄に費やしてしまうことに繋がる。
これはよくないということで、価値観の合わない人は華麗にスルーして生きていくことを心がけているというわけだ。
勘違いしてはいけないのは、価値観の違う人に対して嫌悪感を抱いてはいけないということである。
価値観の違いはビジネスチャンスでもあるということも、しっかりと認識しておく必要がある。
物事は全て是是非非で捉えるようにすることが重要だ。
明日誰かに言いたくなる心理テスト
ということで、一時期私の周りで流行った、あなたの価値観を知ることのできる心理テストを紹介しておこう。
この心理テストは比較的信憑性の高いイメージがあるので、なぜか私の脳裏にインプットされている。
あなたの価値観を知ることができる心理テスト
あなたは長い旅に出ることになった。
その道中に役に立つと思われる、5種類の動物も連れて行くことになった。
その動物は下記のとおりで、どの動物もあなたの言うことを素直に聞き、決して裏切ることはない。
- ライオン
- 馬
- 猿
- 牛
- 羊
ただし、旅が終わるまでに1頭ずつ、置き去りにしていかなければいけない。
あなたが、置き去りにしていく動物の順番を決めるという心理テストだ。
もう一度、動物たちを列挙していくと、ライオン、馬、猿、牛、羊の5種類で順番は全く関係がない。
さあ、あなたはどの動物から置き去りにしていくだろうか。
心理テストから分かるあなたの価値観
それでは、1つずつ解説をしていこう。
ライオン
おそらく、ライオンを最後まで残した人は旅の途中でなにかあっても強いから守ってくれるというような発想だったと思う。
そんなライオンは、プライドの象徴とされており、ライオンを最後まで手放さなかったというあなたは、とてもプライドの高い人ということになる。
結婚においては、ライオンを最後まで残しておくようなタイプの人は向いていないかもしれない。
馬
おそらく、馬を最後まで残した人は旅の移動手段としても優れているし、最悪食料にもなるといった発想だったと思う。
そんな馬は、仕事の象徴とされており、馬を最後まで手放さなかったというあなたは仕事人間だということになる。
仕事を最優先するという生き方は賛否両論あるかもしれないが、好きな仕事をずっとやれるということは幸せなことでもあるはずだ。
猿
おそらく、猿を最後まで残した人は旅の途中で癒やしになるとか、芸を仕込んでビジネス展開できるといった発想だったと思う。
そんな猿は、子どもの象徴とされており、猿を最後まで手放さなかったというあなたは子煩悩な人間だということになる。
子どものためであればなんでもできるという価値観を持っているあなたは、結婚に向いているのかもしれない。
牛
おそらく、牛を最後まで残した人は旅の途中で食糧難にあったときに有効だったり、荷物を運ぶことができるといった発想だったと思う。
そんな牛は、お金の象徴だとされており、牛を最後まで手放さなかったというあなたはお金が大好き人間だということになる。
こうやって書くとお金に汚い人だと思う人もいるかもしれないが、お金は大切だし大好きな人はとても多いのもまた事実だ。
羊
おそらく、羊を最後まで残した人は旅の途中で寒いときなどに毛皮が取れたり、最悪食料としても重宝できるといった発想だったと思う。
そんな羊は、恋人の象徴だとされており、羊を最後まで手放さなかったというあなたは恋人大好き人間だということになる。
大人になればなるほどに、恋人という価値を高められるあなたは、きっとロマンチストな人なのだろう。
まとめ
あなたはどの順番で動物を置き去りにしていっただろうか。
ちなみに、私の順番は下記のとおりだ。
- ライオン
- 猿
- 羊
- 牛
- 馬
結果を知って、個人的にはとても納得できる内容なので、この心理テストは割とたくさんの人に試した記憶がある。
それなりに盛り上がると思うので、自分でやってみて納得ができるという人は、是非気になる人にも試してみて欲しい。
恋人がいる人や結婚を考えている相手がいるといった人は、相手の価値観を知るという意味でも聞いてみるといいだろう。
ただし、それがトラブルの元になったとしても、私は一切の責任は取ることはないので、悪しからずということで。
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