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2022年5月13日 投稿:swing16o

令和の時代の高等学校や大学への進学率の実態

苦学力行(くがくりっこう)
→ 苦労して学問をすること。

苦労して学問をすることとは、前時代的だと言い切っていい時代だろう。

というのも、今やインターネットにどこでも接続できるといっても過言ではない時代だ。

オンライン学習できる機会が増え、都会へ必ずしも出ないといけないということも減ってきている。

一部の人たちはそこに気づいているだけでなく、実際に行動を変えているわけだが、なかなか慣習を変えることは難しいのだろう。

本人がそうしたくても、知見のない両親や親族の反対に会い、せっかくアーリーのポジションが取れたのに、その機会を逃してしまうといった事例を多々見ている気がする。

ただ、私の子どもではないし、いわゆる求められている責任を取るという保証もできないので、基本的には個別に相手にすることはない。

とはいえ、耳を傾けておいた方がいいと自信を持っていえることに対しては、主張をしておこうと思う。

高等学校や大学への進学率の実態

私自身の学生時代を振り返るとなると、もはや20年以上も前のことになる。

2022年の令和の時代となったが、高校や大学への進学率はどうなっているのだろうか。

内閣府の発表によると、まず、2020年(令和2年)度の学校種類別の男女の進学率を見ると、高等学校等への進学率は女子95.7%、男子95.3%となっている。

一見、高い水準に見えるが、ここ数年間の高等学校への進学率は男女ともわずかながら低下している。

ちなみに、2016年(平成28年)度の高等学校への進学率は、女子96.9%、男子96.3%となっている。

次に、専修学校(専門課程)への進学率は、女子27.3%、男子20.5%と女子の方が6.8%ポイント高い結果となっている。

それから、大学(学部)への進学率は、女子50.9%、男子57.7%と男子の方が6.8%ポイント高い。

ただし、女子は全体の7.6%が短期大学(本科)へ進学していて、併せると女子の大学等進学率は58.6%となる。

ここ数年は、大学(学部)への女子の進学率が上昇傾向にある一方で、短期大学への進学率は1994年(平成6年)度の24.9%をピークに低下傾向にある。

最後に、大学(学部)卒業後に直ちに大学院へ進学する割合は、2020年(令和2年)度では女子5.6%、男子14.2%となっている。

ちなみに、大学院への進学率は男女共に2010年(平成22年)度以降、低下傾向にある。

2010年(平成22年)度の大学院への進学率は、女子7.1%、男子17.4%となっている。

専修学校という選択肢

専修学校という言葉は聞き慣れない人もいると思うので、簡単に説明しておこう。

専修学校は、昭和51年に新しい学校制度として創設された。

学校教育法の中で専修学校は職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的とする学校で

実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関という位置づけだ。

そんな専修学校には、入学資格の違いにより3つの課程がある。

  • 専門学校(専門課程)
  • 高等専修学校 (高等課程)
  • 一般課程

専門学校への入学資格者は高等学校卒業者、あるいは3年制の高等専修学校卒業者となっている。

高等専門学校への入学資格者は中学校卒業者、一般家庭への入学資格者は特にない。

実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関として、多岐にわ たる分野でスペシャリストを育成するということがミッションである。

専修学校への進学という選択肢があるということも、覚えておくといいだろう。

2020年(令和2年)学校基本調査の調査結果

初等中等教育機関、専修学校、各種学校への在学者数は下記のとおりだ。

  • 幼稚園:107万8,000人(前年度より6万7,000人減少)
  • 幼保連携型認定こども園:75万9,000人(前年度より6万4,000人増加:過去最多)
  • 小学校:630万1,000人(前年度より6万8,000人減少:過去最少)
  • 中学校:321万1,000人(前年度より7,000人減少:過去最少)
  • 高等学校:309万2,000人(前年度より7万6,000人減少)
  • 中等教育学校:3万2,000人(前年度より300人増加)
  • 特別支援学校:14万5,000人(前年度より400人増加:過去最多)
  • 専修学校:66万1,000人(前年度より1,000人増加)

専修学校の在学者の内訳は、高等課程が3万4,000人で前年度より1,000人減少、 各種学校が10万5,000人で前年度より1万2,000人減少している。

  • 大学全体の在学者数:291万6,000人(前年度より3,000人減少)

大学の在学者の内訳は、262万4,000人で前年度より1万4,000人増加し過去最多となっている。

また、大学院は25万5,000人で前年度と横ばい、 専攻科1,000人で前年度とほぼ横ばい、別科4,000人で前年度より1,000人減少となっている。

それから、大学学部の女子学生は119万3,000人で前年度より10,000人増加し過去最多となっている。

学生全体に占める女子の割合は、45.5%(前年度より0.1%上昇)で過去最高という結果だ。

  • 短期大学学生数:10万8,000人(前年度より5,000人減少)
  • 高等専門学校学生数:5万7,000人で(前年度より200人減少)
  • 専門学校生徒数:60万4,000人(前年度より7,000人増加)

参考までに、日本は少子高齢社会だということは周知の事実だと思うので、そのあたりの比較もいくつか挙げておこう。

第一次ベビーブームとされる昭和33年の小学校の在学者数は約1,350万人、昭和37年の中学校の在学者数は約733万人、平成元年の高等学校の在学者数は約565万人というのがピークとなっている。

このことから、2020年(令和2年)現在、いずれの在学者数も半数くらいになっていることがわかる。

つまり、少子高齢社会は着実に進んでいるということだ。

2022年都道府県別大学進学率ランキング

各都道府県の大学進学率の都道府県データもあるので、そちらも掲載しておこう。

  1. 京都府:69.8%
  2. 東京都:69.0%
  3. 兵庫県:64.3%
  4. 大阪府:64.3%
  5. 神奈川県:63.1%
  6. 広島県:61.8%
  7. 奈良県:61.8%
  8. 埼玉県:60.7%
  9. 愛知県:59.8%
  10. 福井県:59.5%

上位の8都府県の進学率が60%を超えているというのが現状ということだ。

個人的な感想としては、この中にstak, Inc.の拠点とする広島県が第6位に入っているのは意外だった。

まとめ

様々なデータを集めた2020年の進学率の結果を見てどのように感じただろうか。

ここまで書いてきて全てをひっくり返すようなことをいうが、はっきりいって進学することに関しては否定的な立場だ。

もちろんそこにはいくつかの前提がある。

本当に心の底からやりたいことがあって、それを学ぶために進学するという強い意思がある人を止めるつもりは全くない。

なにも目的がなく、周りの人たちが進学しているからという曖昧な理由で進学するのであれば、他のことをした方がいい。

というよりも、選択肢が拡がっていることを理解すべきだ。

いや、昔から選択肢は多々あったのだが、選択肢を選択しやすくなった時代だ。

情報収集もできるだけでなく、圧倒的に実行しやすくなった。

いつの時代も大多数に流される人ではなく、マイノリティが時代を変えている。

あなたが迷っているのであれば、間違いなくマイノリティ側への選択をくり返した方が唯一無二の存在になりやすいというわけだ。

 

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植田 振一郎 Twitter

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