羽化登仙(うかとうせん)
→ 羽が生え仙人となって空を飛ぶ意から、酒などを飲んでよい気持ちになることのたとえ。
いいことがあれば、気持ちよくなるというのが人の自然な感情だ。
コロナがまだまだ世の中を掻き乱している中、東京都は4度目の緊急事態宣言を行った。
首都圏やその他の大都市でも、特措法に基づくまん延防止等重点措置(まん防)の対象地域もある。
とはいえ、人々の多くはもはや自制も効かなくなっている状況で、ようやく閉塞感を打破しようとする動きに転じているように思う。
経済を考えたときにネガティブな意見も確かに多い。
けれども、ネガティブなだけではなく、コロナ禍でも資金調達を行い、次の時代をつくろうとしているスタートアップがたくさんある。
スタートアップの資金調達事情
(出典:TechCrunch)
データサイエンスビジネスを展開するDATAFLUCT(データフラクト)は2021年4月20日、シリーズAで3億円の資金調達を行ったと発表した。
DATAFLUCTは、企業がもつデータを最大限に活用するためのさまざまなサービスを提供している企業だ。
サービスの中の1つを紹介すると、大型スーパーの新規出店候補地を探すサポートがある。
クライアントであるスーパーの過去の出店履歴や売上データなどを取得し、立地条件を当てはめるという手法をとるサービスだ。
不動産にとどまらず、メディア企業や物流記号向けにDXソリューションを提供している注目のテック企業の1社である。
(出典:TechCrunch)
友達と遊べる通話アプリ「パラレル」(Android版・iOS版)を運営するパラレルは、2021年6月11日、シリーズBラウンドにおいて、第三者割当増資による総額12億円の資金調達を発表した。
パラレルは、仲の良い友達とオンライン上に「たまり場」を作り、コンテンツや時間を共有しながら遊べる通話アプリである。
友達同士が現実世界で会って遊ぶのと同じように、またそれ以上の体験をオンライン上に作ることをミッションとしている。
場所を問わず、共通のコンテンツを楽しめる次世代コミュニケーションアプリをつくることを目指している。
サービス開始から約1年半で累計登録者数が100万人を突破、月間総通話時間は4億分に上るそうだ。
Z世代が支持している、まさに現代におけるニーズに応えるべく成長しているスタートアップの1社である。
IoT業界の資金調達事情
stak社はIoT企業であることから、同じ業界である企業の資金調達事業も書いておこう。
(出典:TechCrunch)
スマートリモコンと電気小売事業を組み合わせるなどデジタル電力革命を目指すNature(ネイチャー)は2021年7月14日、第三者割当増資により7億5,000万円の資金調達を完了したと発表した。
スマートリモコン「Nature Remo」シリーズを開発販売するNatureは、2021年3月に「Natureスマート電気」を立ち上げ電気小売事業に参入。
個人的には、おそらくここの分野までを見越してのスマートリモコンの発売をしたのだと思っている。
電気やガスなどのスマート化はインフラ整備が必要になってくるので大掛かりなものになるので大変だ。
けれども、まだまだブルーオーシャンであることから、今後の動きに注目している。
(出典:TechCrunch)
Photosynth(フォトシンス)は2021年7月7日、第三者割当増資による総額17億5,000万円の資金調達を発表した。
これで累計調達額は約70億円となるとのことだ。
いわゆるスマートロックのAkerun(アケルン)の開発をしているテック企業である。
既存ドアに後付けで設置できる法人向け「Akerun入退室管理システム」も保有している。
スマートフォンやICカードでの施錠・解錠に加え、ウェブ管理画面やスマートフォンアプリからの入退室履歴の確認、鍵権限の付与・剥奪など、クラウドを通じた鍵の権限管理や入退室管理が可能になるサービスだ。
キーレス社会の実現を目指す、プラットフォーマーになれるのかが今後の課題だろう。
スマートロックもここ数年で多くのスタートアップが参入している中で、どういった戦略を出してくるのか注目している。
海外の注目スタートアップ
(出典:Forbes)
ロシア出身の起業家ニコライ・ストロンスキーが6年前に設立したロンドンのデジタル銀行レボリュート(Revolut)は2021年7月15日、8億ドルを調達したと発表した。
ソフトバンク・グループのビジョン・ファンド2(SVF2)も出資に加わり、評価額は驚愕の330億ドル(約3,6兆円)とされた。
グローバル金融スーパーアプリを創出するためのミッションを推進していくとのことで、いわゆるフィンテック企業の注目株である。
Otterは最近シリーズAラウンドで2,300万ドル(約25億円)を調達した。
保育サービスを展開しているスタートアップで、これまでに7,000世帯に保育サービスを提供してきている。
Otterのプラットフォームは、保護者と保育者がそれぞれ育児のスタイルやアプローチ、スケジュールに関するアンケートに答えるところから始まる。
そして、マッチングが発生すると保育者のバックグラウンドチェックが行われる。
その後、保護者と保育者が直接やり取りをし、両者が満足すると商談が成立するという流れだ。
こういったサービスにも注目が集まっているのは事実で、今後の動きに注目したい。
まとめ
このように、新たな企業を立ち上げ、成長軌道に乗せているスタートアップがたくさんある。
資金調達が全てではないが、こういったポジティブな情報はいい刺激になる。
ということで、情報収集や自分を奮い立たせる意味でも定期的に発信していこうと思う。
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