一筆抹殺(いっぴつまっさつ)
→ 書いた文字を一筆で一気に塗りつぶす意から、よく考えもせず物事を否定すること。
否定から入る人の深層心理とは?
なぜ否定から入る人が多いのだろうか。
この傾向については深く考える必要がないというのが、私の出した結論である。
なぜなら、考えたり知ろうともせずに鼻から否定する方が簡単だし楽だからである。
そして、物事の大半は失敗することの方が多い。
だから、仮に失敗したり上手くいかなかったとしたら、ほら言ったとおりになったでしょとなりがちだ。
それをあたかも自分の脳力だと自己満足に浸りたい人が多いという理由もあるだろう。
更にいうと、否定することは思考停止していてもできるが、肯定は思考停止している人にはできない。
考える能力がないから、自分とは関係のない位置に持っていくことを選択する。
自分の生活に影響のないように遠ざけることで自分を守ろうとする。
となると、簡単だし楽にできる否定という言動に結びつく。
否定から入る人を否定しない理由
くり返しになるが、その言動に対して否定するつもりはないという境地にたどり着いている。
というのも、否定から入る人の否定する理由はないに等しいからである。
なにも考えず、とりあえず否定から入っているだけで、否定してきたことが世の中のスタンダードになると、コロッと立場を変える人たちでもあるからだ。
要するに、自分が否定していたことすら覚えていないというか、サラッと肯定派に加わるレイヤーだからである。
そこには悪意が全くないから、たちが悪いといえばたちが悪いのだが、いかんせん本人に否定した意識がないから仕方ない。
だから、そういうレイヤーの人たちと本気で向き合う時間やエネルギーを費やすのは無駄でしかない。
stakは特殊といえば特殊だ。
IoTというジャンルに興味のある人には激刺さりするのだが、大半の人には頭の上にポカーンとはてなマークが浮かんでいるのが見える。
よくわからない人は面白いねという感想から、結果、否定的な意見でまとまる。
このやり取りに辟易した時期があったが、切り替えが大切でここはもう宝探しでしかない。
そう楽しむしかないのだ。
ファーストペンギンの嘘
ビジネスに欠かせない表現として有名なファーストペンギン。
最初に海に飛び込む勇気あるペンギンということで、開拓者とかパイオニアとしてビジネスにおいては英雄として称えられる言葉だ。
否定から入る人とまさに対局にいる人を表現している。
対比として出した以上、ファーストペンギンを目指すべきだと私が主張すると思った人もいるだろう。
けれども、実は自ら海に飛び込むような冒険をするペンギンはいない。
この話はまあまあ聞いたことがある人もいるだろうが、続きがある。
後ろのペンギン、つまりセカンドペンギンに押されて氷の崖から落ちたのがファーストペンギンだという話に繋がるのだ。
氷の崖の下には天敵のヒョウアザラシがいて、セカンドペンギンは落としたファーストペンギンの生死を確認してから飛び込む。
そうすればセカンドペンギンは成功するというビジネスあるあるだ。
つまり、ファーストペンギンよりもセカンドペンギンの方が成功率が高いという話だ。
ただ、このストーリーも実際のペンギンの世界ではあり得ない。
ペンギンは集団でブルーオーシャンを生きているというのが事実なのだ。
ペンギン研究者によれば、ファーストペンギンはたまたまドジって氷の崖から落ちたヤツだという。
集団で行動しているペンギンたちはセカンドペンギンという概念もなく、その後に次々と海へ飛び込んでいく。
なんなら、ファーストペンギンがドジって落ちたときにボチャンという音や存在を確認したヒョウアザラシが寄ってくる。
となると、セカンドペンギンの方が食べられるリスクが高いかもしれない。
ペンギンが集団で行動しているのには理由がある。
とにかく一斉に集団で飛び込むことで、1羽ずつ狩られるリスクヘッジをしている。
そうして多くの生物が生存できない極寒の地をブルーオーシャンにしているのがペンギンのスゴいところなのである。
あなたの目指すべき場所は?
とどのつまり、どこを目指すのか自分で決めることが最重要だということになる。
その場所を目指すにあたっては否定から入る人やファーストペンギンになれと根拠のないイケイケ感を出してくる人たちが多く出てくる。
他人の意見を聞くことは大切だし、いわれるうちが華ということもあるが、周りは好き勝手をいってくるし、いい加減なものも多い。
だから、美味しいか不味いかわからなくても、一旦飲み込んでみよう。
美味しければ、そのままごちそうさまとすればいい。
反対に飲み込んでみて違和感を覚えたり、やっぱり受け入れられないとなればペッと吐き出せばいいだけの話だ。
そのくり返しが経験というもので、どこかでなにかのタイミングが噛み合ったときに周りが勝手に成功したと騒ぎ立てるのではないだろうか。
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