一寸丹心(いっすんのたんしん)
→ 嘘偽りのない真心。自分の真心を一寸と謙遜して言う語。
人は嘘をつく。
それは仕方のないことだと割り切った方がいいだろう。
では、どういうときに嘘をつくのか。
多くの嘘が発動されるのは、結局、自分自身のことを守ろうとしているときだろう。
その心理は至って簡単で、バレるとわかっていても嘘をついてしまうことはある。
一方で、周りの人を傷つけないように気を遣った嘘が発動する場面もある。
人のためといえばキレイに聞こえるが、当事者からすると迷惑だと感じることもあるので、そのバランスが難しい。
まあ、嘘をつけば自分の首を絞めることに繋がることがほとんどなので、嘘はつかない方がいいだろう。
ただ、嘘には好転する要素も含まれているという持論がある。
このテーマで第100話まで、stakの起業からの軌跡を書いている。
モノづくりで起業に興味のある人は、少なからず参考になる部分もあると自負しているので、是非読んでもらいたい。
続編をそのうち書いていくことは必須だが、注目してもらいたいのはタイトルだ。
ハッタリと嘘。
なにかを始めるとき、1人では限界があるので仲間を巻き込む必要がある。
そんなとき、大きく魅せるために発言をするが、その大半は嘘である。
でも、その嘘は嘘で終わらせないことができる。
それは、その嘘発言を達成したときである。
例えば、日本で最も有名な起業家といっても過言ではない、ソフトバンクグループの創業者である孫正義社長の話がある。
創業当初、豆腐を一丁、二丁と数えるように、売上を一兆、二兆と数えられる会社にしたいと発言したという有名な話だ。
その発言を聞いて、翌日から社員が来なかったという話もある。
その話が嘘か本当かはわからないが、なぜ社員が来なくなったのか。
孫正義社長の発言は、創業当初は嘘つきだと思われたからに他ならない。
信用されているのであれば辞める必要はないのに、来なくなるというのは信用がない、つまりこの社長は嘘つきだと捉えられたと解釈してもいいだろう。
そんなソフトバンクという会社は、今では知らない人がいない日本でも有数の大企業だ。
一兆、二兆の売上どころではなく、利益をもっと出しているモンスター企業だ。
今、孫正義社長が創業当初と同じ発言をしたとしても、誰も疑わないだろう。
そう、嘘は時間を遡ってハッタリに置き換わることができるのだ。
目標を達成すれば嘘つきではなくなる。
むしろ、成功するためにハッタリを上手く使えばいいという考え方だ。
とはいえ、目標を達成するためには、多くの交渉の場面に遭遇する。
そんなとき、相手がなにを考えているかを判断していかなければならない。
心理学的に相手が嘘をついているときにやりがちな行動というのがある。
あくまで参考程度だが、知っておいて損はないだろう。
- 右上(自分から見て左上)を見ているとき
- まばたきをせずに目を見つめているとき
- 1秒以上目を閉じているとき
- 頭を左右に振りながら話をしているとき
- 目尻にシワがない状態の笑顔をしているとき
反対に自分の話を集中して聞いてくれているという判断軸になるのは下記だ。
- 左上(自分から見て右上)を見ているとき
- 目を見開いているとき
- 瞳孔が大きくなっているとき
人の心理がわかれば、交渉も自分優位に進めることができるのは理解してもらえるだろう。
冷静に話を聞くだけでなく、その人の顔の動きやちょっとした動きにも注目することは大切だ。
目は口ほどに物をいうということわざがあるように、会話がなくてもコンタクトできる方法がある。
もちろん、嘘偽りのない真心をもつことは大切だが、挑戦者には嘘とハッタリとの関係にも注目して欲しい。
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