同じ目的のために仲間となること。主に悪事を企む仲間について用いる。
仲間になるという設定は、多くの場面で用いられる。
漫画、ドラマ、映画、ゲームなど、多くはその設定が大前提となっている。
仲間になっていく過程であったり、その仲間で大きな目標や目的を達成したことに共感を生むという座組である。
仲間にもいろいろな形があり、非現実的な世界と結びつける、いわゆるギャップが大きいほどに意外性が生まれる。
徒党というワードを使うと、悪事を企む方向が強くなるそうだ。
でも、悪事は見方を変えたり、時代が変わると実はそんなこともなかったということもある。
それから、仲間意識が強すぎると思考停止したり、成長が止まることもあるので、要注意だ。
そんな中、こんな記事を読んでいろいろと参考になったことを記録しておこう。
たまごっちという名前を聞いたことがある人は、世の中の大半だと思う。
それもそのはずだ。
一度のブームのみならず、二度、そして三度目のヒットを狙っているロングセラーの玩具だからだ。
最初の登場は1996年。
驚くのは、その後の2年間で4,000万個という数を売り上げていることだ。
女子高生から火が付き、海外にもファンを作ったことが、驚異の販売台数に繋がった。
stak社でモノづくりをやっているので、なんとなくの感覚がある。
それは、世の中の人が知っているというレベルになるための販売台数の基準が100万個という数だ。
つまり、商品を作って100万個売れれば、世の中の人が知っていると言ってくれるということだ。
その基準と比べてもらえればわかると思うが、4,000万個という数は本当にとんでもない数字だ。
それも2年でという短期間で達成している。
その後、あっという間にブームが過ぎ去ったかのように思われた。
ところが、時を経て2004年に再び市場に登場する。
その名も「かえってきた!たまごっちプラス」。
キャラの育成に加えて、赤外線通信ができることで、たまごっち同士が友だちになったり、仲良し度が高まれば結婚して二世が生まれるという遊び方が多様化した。
第一次ブームのときもそうだが、たまごっちを持っていることで仲間意識が生まれているという好循環を生み出した。
2004年はガラケーの赤外線通信を用いて、携帯電話の交換をしたりといった時代だ。
大人の真似をしたい子どもたちをターゲットにした戦略がはまり、第二次ブームとなった。
100万個売れればヒットと呼ばれる中、500万個という異例の売り上げを記録した。
第一次ブームのときに遊んでいた世代が親となり、子に受け継がれたという見方もできるが、とても上手なモノづくりのやり方だ。
アナログなゲームにそこまで難しくないテクノロジーを付加して、ターゲットを変えてブームを生み出している。
そして、これだけでは終わらないのが、たまごっちのすごいところだ。
2018年には「たまごっちみーつ」を販売している。
液晶画面がカラーになり、スマホアプリとBluetoothを搭載した。
更に、2020年末から2021年の年明けにかけて、これまたコロナ禍での映画大記録を打ち立てた、鬼滅の刃とのコラボ「きめつたまごっち」も登場させている。
実は攻めまくっているというたまごっちは、初登場から25年という年月を経ている。
その中で進化していることは、畑は違えど、stakというモノづくりをしている身からすると、とても上手な戦略を取っているように見受ける。
今の時代は、余計なものを買わない時代だ。
消費者は冷静さは年々増しており、そんな時代にはストーリーが必要だということは多くの企業が気づいている。
たまごっちの強みは、アナログとテクノロジーとストーリーの融合が絶妙なところだ。
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