大勢の人が口をそろえて同じことを言うこと。
2021年1〜2月にかけて、Clubhouse(クラブハウス)が世間の注目を集めた。
これは次のSNSとして爆発的にヒットすると、始めようとする人が殺到した。
招待制のClubhouseは、簡単に参加できないことも相まって、とにかく人が集まった。
コロナの影響もあり、巣ごもりにマッチしたサービスであったことをヒットの理由として挙げる人も多いが、確かにそこもポイントだっただろう。
実際、周りの人たちも一気に始めて、盛り上がっていった。
特に1月中旬から2月上旬にかけては多く友人、知人が始めていたことは記憶に新しい。
それが、今や話題にすら出なくなった。
そうなると、大勢の人が口をそろえて同じことを発する。
Clubhouseは最初から一過性のものだと思っていたと。
ということで、今更だがClubhouseについて書いてみよう。
冒頭にも書いたが、コロナ禍で巣ごもり層が増えて、暇つぶしにちょうど良かったというのは大きい理由だろう。
でも、根本はもっと違うところにあったと思う。
YouTuberやインフルエンサーと呼ばれる人たちが、完全に市民権を得た。
なぜ、市民権を得たかというと、稼げるというワードが刷り込まれたからだ。
となると、次はClubhouseが稼げるSNSになるはずだから、少しでもはやく始めてフォローワーを増やそうと、有名人も一般人も一斉に動いたのだ。
メディアもそれに乗っかり、なんのことかよくわかっていない層も一気に流れてきたため、まさにバブル状態になった。
ルールが明確になる前に、そもそも漏れるはずのないという規約が崩壊し、有名人たちは離れていった。
このあたりの説明は、キングコングの西野さんの説明がとてもわかりやすいので必見だ。
「音声SNS『Clubhouse』大失速の理由【キンコン西野】」
現代社会は可処分時間の奪い合いだ。
いかに習慣化させることが難しいかが改めて思い知らされる結果となった。
というのが、大半の人の流れだ。
でも、Clubhouseはこんな簡単な話で終わらせてはいけないサービスだと思うのだ。
瞬間風速的にここまで盛り上がったことは本当にすごいことだし、諸々の仕掛けは秀逸だった。
最も注目すべき点は、アプリが日本語対応しておらず、詳細な説明がなかったにも関わらず、ITリテラシーの低い人たちが使いこなしていたことだ。
それだけ、アプリのUIが優れていたということもあるだろうし、音声のタイムラグがないという技術的にとても高いレベルで実装している。
クリエイティブ目線からして優秀な人材が集まっていたことが、とてもよくわかるのだ。
爆発的にユーザを増やしていったということは、ブランディングやマーケティングにも長けていたという証拠だ。
くり返しになるが、日本語対応していなくても使いこなせる人を増やした言語の壁を超える戦略は素晴らしい。
招待制というルールを設けることで、VIP感を出すという演出も然りだ。
人気が出すぎて破綻したという皮肉な結果となったという見方をしている。
いや、正確にいうと本当に終わったのかは不明だ。
このClubhouseから多くを学ばせてもらった。
他にも同じように感じている人もいるだろう。
そんな人たちが次なるサービスを立ち上げ、それが成功すればClubhouseは失敗とはいえなくなる。
本家が完全に沈みきったとも限らない。
stakは新たな取組として、2nd HOUSE(セカンドハウス)というプロジェクトを始める。
そのプロジェクトには、まさにClubhouseから学んだ要素も取り入れていく予定だ。
近日発表できると思うので、是非注目いただきたい。
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