社会に不安がなく整った状態にあること。
角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校の授業で、麻生太郎氏のスピーチが妙に頭に残っている。
それは、若者が政治に興味がないというテーマに関する発言だ。
日本の若者が政治に興味を持たないということは、悪いことではないという主張である。
テキストにすると、かなりの暴言のように受け取る人もいるかもしれないが、その後の根拠が一理あると納得した。
彼曰く、それだけ日本では平和な生活ができているという証拠だというのだ。
アフガニスタンなど戦闘が続く地域は生活するために政治に関心を持たざるを得ない。
つまり、政治に興味や関心が無くても平和に生きられる国にいる方がよっぽど良いという主張である。
その一方で、政治や政策について意見を持ったり、選挙で投票したりするためには、普段から政治に関心を持っていないと自身で判断ができないと指摘している。
新聞やテレビなどの情報だけでは偏った意見になり兼ねないので、幅広い情報に触れておく必要性も説いている。
政治家としてのポジショントークだといわれたらそれまでなのだが、高校生相手の授業だという背景を考えたときに立派な政治家だと思った。
こういわれてしまっては、反論できる人は少ないように感じたからである。
確かに日本で生活するということに関していえば、とても安定していると思う。
ここまでセーフティネットがしっかりしている国は世界を見渡してもなかなか見つからない。
と同時にほとんどのインフラが整備されているので、困窮して死に至るというケースは他国に比して著しく低い。
反面、失われた30年と呼ばれているのも事実だ。
この失われた30年となっているのも、失われた10年から始まり、失われた20年を経ている。
そして、既に失われた40年へ向かっているという話もある。
いやいや日本は世界でGDPが3位の大国だという主張も、1人あたりGDPはもはや33位と低迷しているという切り返しがセットになっている。
人口も2009年の128,555.2千人をピークに2019年には126,860.3千人まで減っている。
10年で単純に約170万人の人口減である。
このあたりのデータは下記がよくまとまっているので紹介しておこう。
「最新ランキングとグラフ 世界212ヶ国のGDP、人口、人口一人当たりGDP」
せっかくなので、もう少し踏み込んで170万人がいなくなるという規模がどれだけ壊滅的かということを書いておこう。
日本の第5位の都市が札幌で約190万人、第6位の都市が神戸の150万人。
2010年と少し古いデータにはなるが、札幌都市圏の域内総生産は約7兆4,000億円、2016年の神戸市内総生産額は名目で約6兆4,600億円という経済規模である。
このあたりの都市が10年で1つ消滅したと考えたときに危機感を覚えない人は相当マズイだろう。
人口減少を止めることはできず、ここから先もっと加速する。
でも、世界全体で見る人口は爆発的に増えている。
1999年には60億人に達した世界人口は2020年には75億人を優に超えている。
だから、宣言しておこう。
stakは必ず世界へ進出する!
まずは、ピンポイントで狙える国を探し出すだろう。
【Twitterのfollowお願いします】