心を動かさないこと。
不動心。
この言葉を座右の銘としている人も多いだろう。
何事にも動じない精神は武士道や芸道においてより進化を求めていく際に必要とされる精神である。
これはなにも武士道や芸道のみに当てはまることではない。
不変な心でいること、つまり冷静さを保つことはあらゆる面において重要なことだ。
そのためには、自分の人生を生きるための時間術を身につける必要がある。
「生活への満足度が最大化する自由時間はどのくらいなのか?多すぎてもダメだという研究結果」
アメリカで3万5,375人を対象にしたこんなデータがある。
現状の生活満足度と一日に所有する自由時間について調査結果によると、仕事をしている人の生活満足度は1日あたり2時間30分の自由時間がある時にピークを迎えるそうだ。
自由時間が多すぎると逆に満足度が下がるという結果が面白い。
時間術に関しては、結局は個々の考えに依存するのは当然なのだが、時間を制していくに当たってこの話を知っているだろうか?
「この壺は満杯か」
とある大学での授業中に教授が坪を目の前に置いて話を始めた。
「今から皆に質問をする」といいながら、壺に岩を1つずつ詰め始めた。
そして、学生に向かって問うた。
「この壺は満杯か?」
すると、学生のほとんどが「はい」という回答をした。
教授は不敵な笑みを浮かべながら「いや違う」といいながら、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を出した。
そして、砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら岩と岩の間を砂利で埋めていく。
「この壺は満杯か?」
再び学生に向かって問うた。
すると、今度は多くの学生が「いやたぶん違う」と応えた。
「そうだ」と教授は今度は教壇の下から砂が入ったバケツを取り出して、壺の中に入れ始めた。
「この壺は満杯か?」
三度の質問に対して、学生は「いや違う」と自信を持って応えた。
もうおわかりだろう。
そう、最後に教授は水差しを取り出して、水をなみなみと壺に注いだ。
最後に教授は訪ねた。
「僕がなにが伝えたいのか、君たちにはわかるだろうか?」
1人の学生が応えた。
「どんなに忙しいときでも、最大限の努力をすればスキマ時間は生まれるので予定を詰め込むことは可能だということです」
「いや、違う」
教授は話を続けた。
一番最初に岩を入れることをしなければ、二度と岩を入れることはできなくなるんだ。
では、君たちにとって岩とはなんだろう。
それは、夢であったり、希望であったり、志であったり、仕事であったり、家族であったり、恋人であったりと様々なものがあるはずだ。
ここでいう岩は君たちにとって一番大切なものということだ。
それを最初に壺の中に入れないといけない。
もし、君たちが自分にとってそこまで重要でない砂利や水を先に入れて満たしてしまったら、その人生は大して重要でないもので満たされた人生になるだろう。
結果、岩、つまりは自分にとって一番大切なものに割く時間を失い、それ自体を失うだろう。
心を動かさないこと、不動心を手に入れたければ、自分にとっての岩を入れることから始めよう。
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