相手におもねりへつらうこと、口先だけで誠意がないこと。
同じ意味の四字熟語が複数あることがわかる。
それだけ同じシチュエーションが多いということだろう。
阿る(おもねる)場面を想定したとき、やはり社会に出て上司と部下の関係性が生まれたことで起きるのが典型だと思う。
上司と部下の関係はお互いに意思の疎通ができずにストレスが生じることが多い。
そんな中、こんな面白い記事を発見した。
この記事の前提として驚いたことがあるのだが、全ての目標を達成するのに十分な力を持っていないと感じている役員や管理職が約60%に上ることが書かれている。
しかも対象者は1万人以上ということで、6,000人以上が自分の能力に疑問を感じているということだ。
そんな組織が世の中にたくさんあるという事実も同時にわかる。
そして、そんな上司との関係を上手く活かせる魔法の言葉は次のとおりだ。
「あなたの仕事を楽にするため私ができること、あるいはやり方を変えられることが何か一つでもありますか?」
このように部下から上司に質問してみるといいということだ。
記事には、この質問には4つのポイントがあると書かれている。
- 上司から何か言われるのを待たずに、自分から積極的にフィードバックを求めている
- 自分ができることを一つだけ尋ねているので、相手が回答しやすいことがある
- 相手の仕事を「楽にする」方法を尋ねているため、非常にやわらかい言い方となる
- 上司との関係の中であるかもしれない大きな問題が明らかになる
確かに自分が部下であったときに、上司との関係性を確かめる上では、良い質問だと思う。
相手の心理もしっかりついているし、返ってくる応えでどういう関係性かもわかる。
それから、もう1つ肝心なことがわかる。
多くの幹部や管理職の人たちが、いかに自分に自信を持って仕事をしていないかということである。
根拠のない自信で突っ走られても不幸な人が生まれるだけかも知れないが、熱量というものは大切である。
個人的には、リーダーとして的確な指示が出せない人が上司にいるよりは、間違っていたとしても引っ張ってくれる人の方がいいと思っている。
自分が部下という立場だと考えたときに、そっちの方がついていきたいと思う。
それから、熱量を持って必死にやっている人は、仮に間違っていたことを指摘されたとしても、そのことに対して激昂するような人が少ないと感じている。
一瞬は気まずい感じになるかも知れないが、結局は受け入れてくれるはずだ。
自分が必死にやっていることに関して意見をくれるということは、相手が興味を持ってくれて、少なからず協力してくれているということを知っているからである。
こうやってできた組織は強いし、そこを目指していきたいと日々思っている。
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