非常にむごたらしいさま。
COVID-19に振り回された2020年。
2021年を迎えても、まだまだニュース番組の冒頭ではこの話題で持ちきりだ。
度重なる緊急事態宣言の発表で閉塞感が漂っていることは、多くの人が感じているはずだ。
オフィスに行くことが減り、外食が減り、人と会うことが減った。
この状況がまさに阿鼻叫喚である。
帝国データバンクからの発表があった。
倒産件数と負債総額は過去20年で最低の水準だということに驚いた人も多いかも知れない。
2020年の詳細スコアは、倒産件数が前年比6.5%減の7,809件、負債総額が前年比16.4%減の1兆1,810億5,600万円となり、件数、負債総額ともに2001年以降の20年間で最少ということだ。
普通に考えたら、ここまで経済が停滞したのにおかしいという違和感を覚えるはずだ。
原因は単純で、政府の支援による様々な延命が行われているからである。
補助金、助成金、給付金が多方面で組まれ、税金や社会保険料の支払い猶予、不渡り猶予などの施策による。
内閣府によると、民間金融機関、日本政策金融公庫、商工中金を合わせて緊急融資の総額は31兆6,991億円にのぼる。
倒産件数が少ないことで、安心する人もいるが、絶対に間違えてはいけないのが、これは全て借金であるということで、どこかで誰かが負担をしなければいけない。
つまり、ババ抜きのババと一緒で、それを引いた人が負ける。
そのババ抜きが行われる場が同時多発することを意識した方がいい。
倒産件数が過去最低でも、東京都内の事業者の3分の1は売上高が前年比で2〜3割減という発表も同時にされている。
また、倒産件数が過去最多となった業種もいくつかある。
その代表が飲食店である。
その理由の説明をする必要はないと思うが、単純に業績悪化もあるが、先が見えない状況で店主の心が折れて閉店した飲食店も多いだろう。
経済はリアルタイムで見ることができない。
変数が圧倒的に多いので、結果を事後的に解説していくものだ。
先のことがわかれば、誰も苦労することはない。
こういう閉塞感が世間を覆っているときはどうするべきなのかを考えてみよう。
どんなにマイナスになる部分が出ても、不思議なもので伸びる業界が生まれるのも事実だ。
いわゆる進化、進歩が生まれる。
そう、人類は思っている以上にたくましい。
たくさんもがいて、その波に乗ればいい。
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