あれこれ悪口をいうこと。
悪口をいうことで起こることが負の連鎖である。
つまり、伝播するということである。
そういう人が1人いるだけで、周りも必然とそうなるから不思議だ。
人間は特に考えずに流されるという傾向にある。
平気で会社の悪口をいったり、会社の中にいる人の下世話な内容を関係のない人まで巻き込んで、さぞ楽しそうに話す。
悲しいかな、悪口ではないにしろ、こういった腐った感覚を持った一定層がいる。
そんなときはこの話を思い出すようにしている。
「ノミの法則」
生物の中で最もジャンプ力があるのが、ノミである。
体長は1〜9mmと1cmにも満たない生物にも関わらず、その体長の150倍はジャンプできるという。
単純に1m以上のジャンプができるということだ。
これを人間に置き換えてみると、身長170cmの人が255mの高さまで飛ぶということになる。
これは東京タワーの特別展望台や東京都庁に達する高さで、ビルにすると地上50階以上にもなる。
そんな超人的なジャンプ力を誇るノミを30cmのガラス瓶に入れて蓋をしてみる。
当然、ノミは逃げ出そうとして何度も何度も飛び上がって蓋にぶつかることをくり返す。
しばらくすると、ノミは蓋ギリギリのところまでしか飛ばなくなるのだ。
蓋を外して外に逃げられる状態にしても、もはや30cmしか飛ばないノミになる。
外の世界を知れない、自分のポテンシャルを完全に殺したノミになってしまう。
周りのノミもそれを見て30cm未満しか飛ばなくなる。
負の連鎖が当たり前になっていくのだ。
そして、この飛べなくなったノミを再び飛べるようにする方法がある。
それは簡単な方法で、1m以上飛べるノミをガラス瓶に入れて、飛べる姿を見せるだけだ。
そうすると、ノミは自信を取り戻して再び飛べるようになるというのが、いわゆるノミの法則である。
この話の教訓は、余裕で達成できるポテンシャルがあるのに、できないと決めつけて向き合うことをやめること、諦めることへの戒めである。
過去の苦い経験から挑戦することを恐れ、一歩を踏み出せない人に向けた餞の言葉でもある。
一般的にはここで終わりなのだが、もう少し踏み込んだところまで話をしておこう。
本来は1m以上ジャンプできるノミが30cmしか飛べなくなり、再び1m以上飛ぶことができるようになるという美談なのだが、続きがある。
30cmしか飛べなくなったノミに1m以上飛べる仲間を見せても、飛ぶことをしない一定層のノミが現れるのである。
これこそが、まさに冒頭に述べた腐った感覚を持った一定層だ。
あなたは、ちゃんと飛ぶことを選ぶだろうか?
心折れそうなとき、腐った感覚を持った一定層に出会ったとき、自分自身に問いかけてみて欲しい。
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