こんにちは、さこです!
LINEを活用したマーケティング施策を考えるとき、こんな風に悩むことはありませんか?
- サイトのボタンから直接LINEのトーク画面を開きたい
- ユーザーがタップしたらLINEアプリがすぐ起動するようにしたい
- 特定のLINEグループやショップカードに一発で誘導したい
実は、これらすべて「LINEのURLスキーム」という仕組みで実現できます。
LINE URLスキームを活用すれば、ユーザーがボタンやリンク、QRコードをタップ・スキャンするだけで、LINEアプリが自動的に起動し、トーク画面や友だち追加ページへ直接誘導できるんです。
本記事では、この「LINE URLスキーム」について、基本の知識からよく使われる形式、実際の活用事例、注意点まで、はじめての方にもわかりやすく解説していきます。
LINE URLスキームとは?
LINE URLスキームとは、特定のURLを使って、LINEアプリの特定画面(トーク・友だち追加・プロフィールなど)を開くためのリンク形式のことです。
例えば、
・友だち追加リンクをWebサイトに設置
・アプリ内からLINEトークへ遷移
・イベント配布物にQRコードを載せてLINEに誘導
といった場面で使えます。
また、マーケティング施策においては、
・問い合わせのハードルを下げたい
・キャンペーン参加をLINE経由で受け付けたい
・アナログ(オフライン)施策からオンライン導線をつなぎたい
といった目的に非常に相性が良く、導入も比較的簡単です。
よく使われるLINE URLスキーム一覧
下記は代表的なスキームの一例です。用途に応じて使い分けてみましょう。
友だち追加ページを開く
https://line.me/R/ti/p/@LINE_ID
もっともよく使われるURL。
ボタンやバナーからこのURLにリンクさせると、LINEアプリが起動し、該当アカウントの追加ページが表示されます。
※「@LINE_ID」はご自身の公式アカウントIDに置き換えてください。
トーク画面を開く(メッセージ付き)
line://msg/text/こんにちは
このリンクを踏むと、LINEのトーク画面が起動し、「こんにちは」という文が入力済みの状態で表示されます。
問い合わせのテンプレートとして活用したり、キャンペーン参加のひと言を事前に入れておくなど、工夫次第で用途は広がります。
LINEアプリを起動する
line://
これはLINEアプリを単に起動するためのスキームです。特定画面への誘導はありませんが、LINE連携が前提のUI設計で使うことがあります。
LINEグループに招待する
https://line.me/ti/g/グループID
LINEグループの招待リンクもURLスキームで表現可能です。
ファンクラブ運営やイベント参加者の一括招待などに使われています。
ショップカードを表示させる
https://page.line.me/LINE_ID?openQrModal=true
LINE公式アカウントのショップカード機能と連携して、カードの提示・取得画面を開くスキームです。店舗集客やポイントカード施策に役立ちます。
活用イメージ:ユーザーが“迷わない”導線をつくる
たとえば、あなたが運営するカフェのWebサイトに「LINEで予約する」ボタンを設置したとします。
このボタンに、トーク画面を開くURLスキームを設定すれば、ユーザーはフォーム入力などの手間をかけず、LINEで気軽に予約のやりとりができるようになります。
流れとしてはとてもシンプルです:
- ユーザーがリンクをタップ
- スマホでLINEアプリが起動
- トーク画面や友だち追加画面が開く
タップ1つで目的地に誘導できるこの「直通導線」が、コンバージョン率の改善にもつながるのです。
動作環境の違いに注意
LINE URLスキームは、基本的にスマートフォン(iOS/Android)向けの仕組みです。
以下のように、動作する/しないがあるので、使用前に必ずチェックしましょう。
URLスキーム | iOS | Android | PCブラウザ |
line://msg/text/〜 | ◯ | ◯ | ✗ |
https://line.me/〜 | ◯ | ◯ | ◯ |
line:// | ◯ | ◯ | ✗ |
※特に「line://」や「line://msg/text/〜」のような形式は、PCでは反応しないことが多いため、スマホでの使用を前提に設計するのが安全です。
日本語を使うときは「URLエンコード」を忘れずに
URLスキームに日本語や記号を含める場合、そのまま貼り付けてもうまく動作しないことがあります。
この場合、URLエンコードという処理を行いましょう。
例えば、
line://msg/text/こんにちは
は正しく機能しませんが、
line://msg/text/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF
とエンコードすればOKです。
エンコードには、以下のような無料ツールが便利です。
QRコード化でオフライン施策にも展開
LINE URLスキームのすごいところは、QRコードに変換してオフラインでも使えるという点です。
たとえば、
- チラシに印刷してお店に貼る
- イベントで配布するパンフレットに掲載
- 名刺やレジ横POPに入れておく
など、現場での活用シーンも豊富です。
QRコードの作成は以下の無料サービスで簡単にできます。
注意点:LINEの仕様は変わることがある
LINEは定期的にアプリの仕様変更やセキュリティ更新を行っており、それにともなって一部のURLスキームが使えなくなる可能性もあります。
そのため、URLスキームを使った導線を設計したら、
- スマホ(iOS・Android)での動作確認
- LINEアプリのバージョン確認
- 定期的なメンテナンスチェック
を忘れずに行いましょう。
最新情報はLINE公式の開発者向けページで確認できます。
まとめ
LINE URLスキームは、LINEを活用したコミュニケーションやマーケティング導線を格段に効率化してくれる便利な仕組みです。
- Webサイトからスムーズに友だち追加
- アプリからトーク画面に直接誘導
- チラシやPOPにQRコードを載せてオフライン施策にも対応
など、さまざまなシーンで活躍します。
うまく活用すれば、ユーザー体験も企業側の運用効率もアップできる、まさに一石二鳥のツールです。
ぜひあなたのLINE活用にも取り入れて、接点強化やCVアップにつなげていってください!