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2023年2月12日 投稿:swing16o

私が心がけてきた行いによる自業自得

自業自得(じごうじとく)
→ 自分の行いの結果を自分が受けること。

全ては自分の判断のくり返しの結果だ。

自業自得という言葉は、どちらかというとネガティブな場面で使われることが多いように思う。

間に合わなかったのは自業自得だ、試験に受からなかったのは自業自得だといった具合いだ。

けれども、本来は自分の行いの結果を自分が受けることであって、ポジティブな場面で使っても全く問題ない。

ということで、私は自業自得という言葉をポジティブに変えていこうと思っている。

私が心がけてきたこと

40代に入る少し前くらいからのような気がするのだが、なぜ私が今のような考え方になったのか、因数分解する機会が増えたように思う。

かねてから、自分自身を俯瞰で見ることは心がけてきたのだが、より深くまで分析するということは、なかなかしなかったと思う。

なぜ、より深くまで分析をするようになったのかというと、より遠くまで行こうと心から改めて思ったからである。

これも使い古された言葉だが、こんな表現がある。

はやく行くなら1人で行け、遠くへ行きたいのならみんなで行け

この言葉は私の中でずっと引っかかっていた。

というのも、自分で言うのもなんだが、私は要領がいい側の人間なので、おおよそのことは自分でできる。

また、要領を掴むことに長けている側の人間だという自負があるので、少しやればなんとなく感覚がわかってしまう。

そういうタイプの人間なので、すぐに飽きてしまうという欠点もあるのだが、要領がいい人間に往々にしてあるのは、自分で一気にやってしまうということだ。

どういうことかというと、人に任せるよりも自分でやった方が圧倒的にはやいし確実なので、つい自分でやってしまうということだ。

1人でやるよりも複数でやった方が拡がりがあることは頭の中では理解しているのだが、なかなかできないということだ。

その理由は、明確にわかるのだが、自分よりも要領が悪い人に任せて上手くいかなかったときに、リカバーしないといけないことが面倒だからだ。

誤解なきように書いておくが、人には得意不得意があることは理解しているので、要領が悪い人を下に見ているわけではない。

いいように言い換えると、完璧主義に近い感覚なのだが、これは要領がいいタイプの人にしかわからない感覚のように思う。

ただ、それではダメだということは、社会人になってからなんとなく自分には言い聞かせていた。

人に任せるようになるようになったきっかけ

20代はそんな感じで、人に任せるところもあったが、気がついたら自分でやってしまっていたということも多かったように思う。

時間がかかるなとか無駄だなと思ったときには、自分でやるからいいよという感じだ。

ただ、30代に入って起業したことで、その感覚に変化があったように思う。

これは今も同じ感覚はあるのだが、スタッフを多く雇用することには抵抗があったので、正社員を入れるということは極力避けたいと思っていた。

とはいえ、会社をやっていく上では、全てを自分でやるということは不可能ではないが非効率だ。

例えば、財務管理や税務に関しては自分でやることもできるだろうが、専門家に任せた方がコスパもタイパもいい。

また、法務に関しても自分ではわからないことだらけなので、弁護士に任せた方がいい。

もっと言うと、起業する際に届け出を出すのだが、これを自分でやるという人がいる。

そういう考えの人を否定するつもりは毛頭ないが、司法書士に任せれば全てやってくれる。

その費用は30万円程度のことだ。

そういうところを必要経費だという判断をせずにケチっていては、大きくなれないと思っている。

個人事業主で自分で確定申告をしている人をしばしば見かけるが、税理士に頼めば一発で全てやってくれる。

そうすることで、自分の時間が取れるようになるわけで、別のことをやればいいのにそういう発想がないのである。

このあたりは、私が社会人になってから多くを学んだベンチャーという世界が鍛えてくれていたように思う。

起業してからの自業自得

くり返しになるが、私は起業当初から今でも多くの人を雇用することには反対の立場だ。

少数精鋭でやるべきだという考え方はずっと変わっていないのだが、起業してから10年目を迎えて少し変化があったことは事実だ。

それは、9年目にあったいろいろな出来事なのだが、そこから得たものだと言い切れる。

一気に人を増やして攻めようとしたことに起因しているのだが、全てがマイナスに出てしまった。

かつて、私も今よりも圧倒的に大きな組織を自分でつくって運用していたのだが、そのときにも同じようになったことを今回は大丈夫だとたかをくくっていたのだと思う。

簡単に説明するならば、人に任せるということを見誤ったということだ。

とりわけ、採用のところについては絶対に自分が入らないといけないと猛省をした。

社内の空気感もおかしくなるし、そんな状況で組織が組成されるはずがないのに、自分の管轄ではないという間違った判断をしたと素直に認めた方がいい。

その結果、約半年かけてゼロにリセットすることを決めた。

おかげさまで、ようやく全てがリセットされるところまできて、今のstak, Inc. の空気は大幅に変わったという自負がある。

まさにネガティブで使われる場面の自業自得なのだが、私にとってはポジティブな自業自得でもあることを書いておきたい。

全ては自分の責任で起きたミスで、それを取り返すために動いた結果、ポジティブな結果に繋がっているというわけだ。

はやく行くことよりも遠くへ行くこと

なぜこういう判断をしたのか、私にとっての変化を書いておこう。

起業してから10年目を迎えることが見えていた。

10年という月日をどのように捉えるかは人それぞれだと思うが、私にとっての10年というものはとてつもなく大きなものだ。

というのも、時間を最もプライオリティの高いものだという位置づけをしている私にとっては、当然1分1秒も重要なのだが、それが10年となると相当だということは理解してもらえるはずだ。

そして、この10年という月日を私は無駄にしか過ごさなかったという結論を出した。

なにもできていない自分、何者でもない自分は10年前と変わっていない。

どんな言い訳をしたとしても、その責任は私自身にある。

そう、今までと同じやり方では私は自分が満足できるような人生を送ることができないのである。

そんなきっかけをくれたのが、2021年から2022年という年だったように思う。

前述した言葉を借りるならば、私は1人ではやく行くことを完全に捨てて、みんなで遠くへ行くという決断をしたのである。

その判断をするのに10年もかかったのかと嘲笑されるかもしれないが、私にとってのターニングポイントが起業してから10年目を迎えるというタイミングだった。

自業自得をポジティブに変える意味

これもまたくり返しになるが、10年という月日でなにもできなかったのはネガティブな意味での自業自得だ。

そして、今からの10年はポジティブな自業自得に変えていこうという決断を改めて書いておこう。

そのためにいろいろと1つずつ仕掛けた小さなことが上手く絡み合い始めているという感覚がある。

2023年2月から、stak, Inc. は第10期を迎えており、新しい仲間も次々に加わり始めている。

これは、かつて私が社会人になってから味わっていたベンチャー精神というか、スタートアップならではの独特の熱量に似ている。

企業を長く存続させることに価値などないと思うが、みんなで遠くへ行くという価値は大いにあるだろう。

まとめ

ということで、2023年2月は、stak, Inc. の採用月間としようということを決めて、すでに3名の仲間がいろいろな業務形態でジョインしてくれることが決まった。

現在も採用強化中なので、少しでも興味があるという人は、どこからでもいいので連絡をもらえたら嬉しい限りだ。

最期に、今の状況に満足している人も満足していない人も、どちらも自業自得だということを頭の片隅に留めておいてもらいたい。

 

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植田 振一郎 Twitter

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