平均寿命と健康寿命から見る人生の夜の数

朝朝暮暮(ちょうちょうぼぼ) → 毎朝毎晩。
朝朝暮暮(ちょうちょうぼぼ)は、毎朝毎晩という意味の言葉だ。
朝に朝に、夕べに夕べにという意味で、日々繰り返される日常を表している。
この言葉の由来は、中国の古典「詩経」に遡る。
「朝に作り、暮に徹す」という一節があり、これが朝朝暮暮の語源だと言われている。
毎朝毎晩、勤勉に働くことを讃える言葉として使われてきたのだ。
日本でも、古くから使われている言葉だ。
「朝朝暮暮、鍬を取って畑を耕す」などと使われ、勤勉な農民の姿を表してきた。
現代でも、「朝朝暮暮、仕事に励む」などと使われ、日々の仕事への取り組み方を表す言葉として定着している。
朝朝暮暮は、日々繰り返される日常の営みを表す言葉だ。
しかし、その言葉には、ある前提が隠されている。
それは、「明日も朝が来る」という前提だ。
私たちは、当たり前のように明日の朝を迎えられると思っている。
だから、朝朝暮暮と日々を重ねていけると信じているのだ。
しかし、果たしてそれは本当だろうか。
私たちは、本当に明日の朝を迎えられるのだろうか。
いつかは、必ず死が訪れる。
それが、生物である私たちの宿命だ。
朝朝暮暮という言葉は、その宿命を覆い隠している。
限りある命を、無限に続くかのように錯覚させているのだ。
朝朝暮暮の言葉に隠された真実。
それを知ることが、人生を見つめ直すきっかけになるはずだ。
夜の数と人生の有限性
私たちは、当たり前のように夜を迎えられると思っている。
日が沈み、夜が訪れる。
そして、また朝を迎える。
そのサイクルが、永遠に続くと信じているのだ。
しかし、それは本当だろうか。
いつかは、必ず死が訪れる。
そのとき、私たちは二度と夜を迎えることはできない。
人生には、限りがあるのだ。

平均寿命は、その限りある人生の目安だ。
日本人の平均寿命は、世界でもトップクラスだ。
2019年の厚生労働省の発表によると、日本人の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳だった。
つまり、日本人男性は平均して29,714日、女性は31,919日生きるということだ。
一方、健康寿命はどうだろうか。
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指す健康寿命は、平均寿命よりも短い。
2019年の厚生労働省の発表によると、日本人の健康寿命は、男性が72.68歳、女性が75.38歳だった。
つまり、日本人男性は健康に過ごせるのは26,528日、女性は27,514日ということだ。
平均寿命と健康寿命の差は、男性で8.73歳、女性で12.07歳ある。
つまり、男性は3,186日、女性は4,405日、何らかの健康上の問題を抱えながら生きているということだ。
これらの数字は、人生の有限性を示している。
私たちは、平均して約3万日しか生きられない。
そのうち、健康に過ごせるのは約2万7千日だ。
残りの日々は、病気や障害と向き合いながら生きていかなければならない。
夜の数も、同じだ。
平均寿命の日数から割り出すと、日本人男性は約2万9千回、女性は約3万2千回夜を迎えられるということだ。
健康寿命で考えると、男性は約2万6千回、女性は約2万7千回夜を迎えられる計算だ。
たった2万数千回の夜しか、私たちには残されていないのだ。
人生は、思っているよりもはるかに短い。
朝朝暮暮という言葉に隠された真実を知ることで、一日一日を大切に生きようと思えるはずだ。
夜の数を数えながら、限りある人生を歩んでいくこと。
それが、朝朝暮暮の言葉が教えてくれる、人生の本質なのかもしれない。
時代別の平均寿命と夜の数
平均寿命は、時代とともに大きく変化してきた。

江戸時代の日本人の平均寿命は、たったの35歳程度だったと言われている。
それが、明治時代には40歳程度に伸び、大正時代には50歳を超えるようになった。
そして、現代では80歳を超えるまでに延びている。
平均寿命の伸びは、医療技術の進歩や生活環境の改善によるものだ。
感染症が克服され、栄養状態が改善されたことで、多くの人が長生きできるようになったのだ。
平均寿命の伸びは、夜の数にも影響を与えている。
江戸時代の平均寿命35歳では、人生で迎えられる夜の数は約1万2千回程度だ。
それが、明治時代の40歳では約1万4千回、大正時代の50歳では約1万8千回に増えている。
そして、現代の80歳では、約2万9千回の夜を迎えられるようになったのだ。
つまり、時代とともに、人生で迎えられる夜の数は着実に増えてきたということだ。
私たちは、先人たちと比べて、はるかに多くの夜を経験できるようになったのだ。
しかし、だからと言って、夜の数は無限ではない。
いくら平均寿命が伸びても、いつかは必ず死が訪れる。
むしろ、夜の数が増えたからこそ、一晩一晩を大切に過ごすことが求められているのかもしれない。
限られた夜の数を、どう過ごすか。
その選択が、人生の質を決めるのだ。
平均寿命が伸びた現代だからこそ、朝朝暮暮の教えを胸に刻む必要がある。
夜の数は、有限だ。
だからこそ、一晩一晩を意味あるものにしていかなければならない。
時代とともに変化する平均寿命。
しかし、朝朝暮暮の教えは、時代を超えて変わらない。
限りある夜の数を、どう生きるか。
その問いは、私たちに投げかけられ続けているのだ。
国別の平均寿命と夜の数
平均寿命は、国によっても大きく異なる。

2019年のWHO(世界保健機関)のデータによると、世界で最も平均寿命が長いのは、日本の84.7歳だ。
次いで、スイスの84.0歳、シンガポールの83.8歳と続く。
一方、最も平均寿命が短いのは、中央アフリカ共和国の54.3歳だ。
次いで、レソトの54.8歳、チャドの55.1歳と続く。
日本と中央アフリカ共和国では、平均寿命に30歳以上の開きがある。
これは、夜の数にも大きな差となって表れる。
日本の平均寿命84.7歳では、人生で迎えられる夜の数は約3万回だ。
一方、中央アフリカ共和国の54.3歳では、約1万9千回の夜しか迎えられない。
約1万回も、夜の数に差があるのだ。
この差は、何を意味するのだろうか。
1つは、医療技術の格差だ。
日本のような先進国では、医療技術が発達し、多くの病気が克服されている。
一方、中央アフリカ共和国のような発展途上国では、医療技術が十分に普及していない。
多くの人が、感染症や栄養失調で命を落としているのだ。
もう1つは、生活環境の格差だ。
日本のような先進国では、衛生的な水が普及し、十分な食料が確保されている。
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