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お知らせ

2023年4月27日 投稿:stak編集部

IoTデバイスの今昔とMatter

初めまして。「IoT(Internet of Things)導入サポート」担当の中原です。

この業務は

我が家や会社を
「スマート化」してみたい

という方向けに、利用環境のヒアリングや機器の設定や取付のお手伝いをさせて頂くお仕事です。

IoT今昔

2017年頃から日本で急速に拡がったIoT。例えば、

・「スマートスピーカー」に話しかけて家の電気を点けたり。

・「スマートロック」で家の鍵を遠隔で開閉したり。

と、言われると少ーしだけ、IoTのイメージができた方もおられるのではないでしょうか?

「リモコン」は不要になり、「言葉」や「スマホ」が家電製品を自由に制御する時代がやってきたのです。

そして、スマホやタブレットの普及に伴って

・自社エアコンを動かせる専用アプリ

・自社テレビを動かせる専用アプリ

・自社スマートロックを動かせる専用アプリ

と、様々な「自社のIoT関連ツール」が作られました。

・・・その結果、スマホの画面は「専用アプリ」だらけになりました。

私自身も、恥ずかしながら申し上げると、

調子に乗って様々なIoTデバイスとアプリを入れた結果、一周回って管理が億劫になってしまい

結局、机の上に「リモコン置き場」を作ってしまうという、本末転倒なオチになってしまった時代がありました。

更に、「新しいものは気になる」けれども「疑い深い(主にセキュリティ面)」という日本人の性も相まって、日本でのIoTツールの開発は2020年頃を頭打ちに、

一部の筆頭メーカーを除き、徐々にスローペースになってゆきました。

Matterの制定

しかし、2022年10月、IoT業界は大きな転換点を迎えます。

それは、IoTの通信方式の共通規格

いわゆる、「Matter1.0」のリリースです。

ざーーっくり纏めると、

「Matterに対応したアプリや家電製品が揃えば、あなたのスマホのメニュー画面に複数あったアプリは、たった1つのアプリに集約できる」

といった感じです。

この規格制定の背景には、皆さんご存知の

・Google

・Apple

・Amazon

といった、有名な企業が名を連ねています。

これらの企業は、今迄それぞれの専用アプリと、専用の照明や家電製品(≒デバイス)を所有していました。

しかし、今後は

Matterに対応したデバイス達と、Matterに対応した一つのアプリをインストールさえしていれば、

メーカー関係なく、
そのアプリでデバイス達を自由に操作出来る様にしたよ!

という方向に舵を切ったのです。

実際に、Matter1.0がリリースされた10月頃から、「Matter」に対応したIoTツールが発売され始めています。

家電をスマート化する時代から、アプリをスマート化する時代が始まりました。
何だか、ワクワクしますね。

これから

2022年度の経済白書によると、日本の中小企業における、IoT・AIの普及率は、悲しい事に、15%未満です。

この数値は、過去3年で比較してもほぼ横ばいです。

ここまで浸透しない理由は、先述の通り、

「セキュリティ面の不安」なだけでなく、「何ができるのか分からない」「難しそうで無理」等の理由もあるそうです。

私の任務は、「IoT化やDX化に興味がある。だけど、何をしたら良いかわからない」

といったお客様向けに、導入への道標を策定する事です。

皆様の壁を少しでも取り払う事が出来る様、しっかりサポートさせて頂きます。

最後になりましたが
どうぞ、宜しくお願い致します。

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